プリンターの購入を検討している場合「インクジェットとレーザーの違いが分からない」「プリンターの選び方を知りたい」とお困りの方もいるでしょう。
インクジェットとレーザーの大きな違いは印刷方法にあり、それぞれ用途などが異なります。写真プリントやビジネス文書の印刷など、目的に合ったプリンターを選ぶためには、あらかじめ2種類の特徴を理解しておくことが大切です。
今回は、互換インクの専門店であるベルカラーが、インクジェットとレーザープリンターの違いや見分け方、使用する用紙について詳しく解説します。
インクジェットプリンターとは

インクジェットプリンターは、印刷用紙に液体のインクを吹きかけて印刷するプリンターです。インクを吹きかける「ヘッド」部分が左右に動いて印刷を行います。
インクジェットプリンターで使用するインクは、紙に染み込む「染料」と、用紙の表面に定着する「顔料」の2種類です。
色の再現が高く写真プリントに適していることや、プリンターの本体価格が安価であることから、インクジェットプリンターは「家庭向き」といわれています。
インクジェットプリンターのメリット
インクジェットプリンターは、色の豊富さやコスト面にメリットがあります。
色の種類が豊富
インクジェットプリンターはブラック、シアン、マゼンタ、イエローの4色に加えて、「染料」の場合ライトシアンやライトマゼンタなどもあり色の種類が非常に豊富です。微細な色の変化を表現でき、写真印刷のように色合いにこだわりたい方におすすめです。
プリンターインクの色数の違いについては、「プリンターインクの4色と6色の違いについて詳しく解説」にて解説しているため、こちらも参考にしてください。
初期費用と交換部品が安価
インクジェットプリンターはレーザープリンターと比較して初期費用と交換部品が安価です。インクジェットプリンターの中には本体価格が1万未満のプリンターもあり、初期費用を抑えてプリンターを購入できます。
またインクジェットプリンターの場合、インクが切れたときにはカートリッジを交換する、またはインクを補充することで再度印刷できます。
ただし、本体価格が安い分、インクの価格は高めに設定されているケースがあることに注意しましょう。純正品と比べて3分の1~半額で購入できる互換インクを使用することで、インク代を安く抑えられます。
消費電力が少ない
プリンターのランニングコストを考える際には、消費電力も忘れてはいけません。テレワークなどで頻繁にプリンターを使用する方の場合、プリンターの消費電力に応じてランニングコストも高くなる傾向にあります。
しかし、インクジェットプリンターは印刷時に熱が発生しないため、レーザープリンターと比較して消費電力が少なく経済的です。頻繁にプリンターも使用する方でも消費電力を抑えられ、ランニングコストの節約にもつながります。
インクジェットプリンターのデメリット
インクジェットプリンターにはメリットがある一方で、印刷速度やメンテナンスにかかる手間といったデメリットもあります。
印刷速度が遅い
インクジェットプリンターはプリントヘッドを左右に動かして印刷するため、レーザープリンターと比較して印刷速度が遅いです。職場などで一度に大量印刷する場合はレーザープリンターに軍配が上がります。
また印刷データによって、印刷速度が遅くなるケースがあることにも注意しましょう。
印刷物が水に弱い
インクジェットプリンターは液体のインクを用紙に吹きかけて色を表現するため、印刷物は水に弱くなっています。とくに印刷用紙に染み込むタイプの染料インクは、用紙の表面に定着する顔料インクと比較してにじみやすい傾向にあります。
印刷後はインクが完全に乾くまで時間がかかることもデメリットです。
メンテナンスに手間がかかる
インクジェットプリンターはプリントヘッドの目詰まりを起こしやすいため、定期的にヘッドクリーニングやプリンターの清掃といったメンテナンスが必要です。
またインクジェットプリンターで大量に印刷する場合は、インクの減りが早くなるため頻繁に交換しなければなりません。清掃やインク交換に手間がかかることに留意しましょう。
レーザープリンターとは

レーザープリンターはトナーという粉の色材をドラム(感光体)という筒状の部品の表面に乗せ、それを紙に押し付けることで印刷するプリンターです。
トナーとは色材として顔料などを付着させた、透明な樹脂からできている粉のことで、1本のトナーカートリッジでおよそ5,000~20,000枚程度印刷できます。
オフィスのように大量の印刷を行う場所では、レーザープリンターが設置されていることがほとんどです。
レーザープリンターのメリット
レーザープリンターは印刷速度の早さやメンテナンスのしやすさなどにメリットがあります。テレワークで大量に印刷を行う方や、オフィスなどの大量に印刷物が必要な職場では、レーザープリンターがおすすめです。
印刷速度が速い
レーザープリンターはドラムを印刷用紙に押し付けてスタンプのように印刷するため、インクジェットプリンターと比較して印刷速度が速いです。とくにビジネス文書などでモノクロ印刷をしたときの速度は、インクジェットと比べて歴然の差があります。
メンテナンスの手間がかからない
レーザープリンターで使用するトナーは大容量で長期的に使用でき、頻繁に交換する必要がありません。インクジェットプリンターとは異なりインクが目詰まりしないため、メンテナンスの手間がほとんどかかりません。
1枚あたりの印刷コストが安い
1枚あたりの印刷コストが安いため、オフィスで大量印刷をする際に印刷コストを抑えられます。一般的にレーザープリンターは、インクジェットプリンターと比較して3分の1のコストで印刷できるといわれています。
職場にプリンターを導入する場合やテレワーク用のプリンター検討中の方は、一度レーザープリンターも検討してみてはいかがでしょうか。
レーザープリンターのデメリット
レーザープリンターは色の表現や消費電力の多さなどにデメリットがあります。
本体価格が高価
レーザープリンターはインクジェットプリンターと比較して本体価格が高価なため、初期費用が高くなってしまいます。
ただし印刷コストが安いことから、大量印刷を行う場合は長い期間でみるとお得になります。オフィスなどに印刷速度の速いレーザープリンターを導入することで、印刷コストの削減だけではなく業務効率化にもつながるでしょう。
細部まで忠実に色を表現できない
レーザープリンターはスタンプのように印刷するため、インクジェットプリンターのように細部まで細かな色を表現できません。レーザープリンターの印刷に必要なトナーはブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の4色のみです。
そのため写真印刷のようなカラー文書の印刷よりも、ビジネス文書のようなモノクロ文書の印刷向きのプリンターといえます。
消費電力が大きい
レーザープリンターは本体サイズが大きく、トナーパウダーを溶かすため必要があるため、消費電力が大きくなります。レーザープリンターを家庭内で使用する際には、ブレーカーが落ちないよう配置場所に注意が必要です。
インクジェットとレーザープリンターの違い
インクジェットプリンターとレーザープリンターの違いを下記表にまとめました。
|
インクジェット |
レーザープリンター |
|
| 印刷方式 | インクを印刷用紙に噴出して印刷 | トナーをドラムに吹きつけ印刷用紙にドラムを押し付けて印刷 |
| 印刷速度 | 遅い | 速い |
| 用途 | 写真などの繊細な色の表現度が求められる印刷物 | 表やグラフなどのくっきりとした仕上がりが求められる印刷物 |
| 消費電力 | 小さい | 大きい |
| サイズ | 小型のものが多い | 大型のものが多い |
| 解像度 | 高い | 低い |
| 印刷コスト | 高い | 安い |
| 導入コスト | 安い | 高い |
本体サイズが小さく消費電力が少ないインクジェットプリンターは家庭用プリンターとして使用されるケースが多いです。具体的な使用例としては、写真や年賀状の印刷などが挙げられます。
一方で、印刷速度が速く、印刷コストが安いレーザープリンターはオフィスなどに設置される業務用として使用されるケースがほとんどです。その場合は、会議の資料やプレゼン資料のようなモノクロ文書の印刷が中心です。
インクジェットとレーザーを見分けるには、本体か取扱説明書を確認しましょう。「レーザー専用紙の使用禁止」「インクジェット専用用紙」などの記載があります。
また、インクカートリッジを使用していればインクジェット、トナーカートリッジを使用していればレーザーです。
※トナーとインクカートリッジの写真
例:

インクジェットとレーザープリンターの用紙の違い
インクジェットとレーザープリンターによって、きれいに印刷できる用紙は異なります。
たとえば、写真用紙にもインクジェット用とレーザープリンター用があり、それぞれに適した用紙を使用することで仕上がりがよくなります。
また、誤った用紙を使用すると、最悪の場合プリンターが故障してしまう可能性もあるため、印刷用紙は正しく使い分けるようにしましょう。
インクジェットプリンターに適した用紙
インクジェットプリンターには、光沢紙やコート紙、写真用紙のように表面につや出しなどの加工がある用紙が適しています。表面に加工がある用紙は「加工紙類」と呼ばれており、写真を印刷した際に色合いの再現度が高く、仕上がりが鮮明です。
<インクジェットプリンターに適した用紙>
- 光沢紙
- コート紙
- マット紙
- 写真用紙(インクジェット用)
レーザープリンターに適した用紙
レーザープリンターは印刷時に熱が発生するため、「加工紙類」を使用すると表面の加工が取れてしまう可能性があるので注意が必要です。レーザープリンターで印刷する場合は、耐熱性のある普通紙や上質紙などの「非加工紙類」を使用しましょう。
非加工紙類の印刷用紙は表面に加工がないため、トナーが付着しやすく印刷物の仕上がりもくっきりします。
<レーザープリンターに適した用紙>
- 普通紙
- 上質紙
- 再生紙
- 写真用紙(レーザープリンター用)
インクジェットとレーザープリンターどっちがいい?
インクジェットとレーザープリンターはそれぞれに長所と短所があるため、一概にどちらがいいとは言い切れません。プリンターを選ぶ際にはプリンターの用途に注目するとよいでしょう。
用途別おすすめプリンター
ここでは3つの用途にあわせたおすすめのプリンターを紹介します。「プリンターの用途は決まっているけれど、どのプリンターがいいのか分からない」とお悩みの方は、以下で紹介する機種を参考にしてください。
業務用で使用する場合
オフィスなどで大量に印刷する場合はレーザープリンターがおすすめです。
初期費用は高い傾向にあるものの、1枚あたりの印刷コストが安いため、ランニングコストを抑えられます。印刷速度も速く、大量の資料を印刷する際にも時間がかからないこともメリットです。
オフィスにプリンターを導入予定の場合はぜひ一度検討してみてはいかがでしょうか。
業務用のプリンターといっても、モノクロ文書の印刷に特化したプリンターや封筒印刷のような特殊な印刷物にも対応したプリンターなどさまざまな種類があります。
モノクロ文書に特化したプリンターや特殊な印刷物に対応したプリンター選びについては、「黒インクだけで印刷できるモノクロプリンター8選 | 選び方のポイントも紹介」や「封筒印刷ができるプリンターおすすめ8選!選び方のポイントも解説」で解説しています。
コストパフォーマンスを重視する場合
コストパフォーマンスを重視するなら、使用頻度に応じておすすめのプリンターは変わります。インクジェットプリンターは導入や部品交換などのコストが安いため、年賀状印刷のように期間限定で利用する方におすすめです。
一方で、日常的に大量印刷をする場合はレーザープリンターが適しています。
ただしレーザープリンターの本体価格は高価なため印刷頻度が高くない方は、単機能タイプのものを選ぶとよいでしょう。
なるべく価格の安いプリンターを購入したい方や、コストパフォーマンスに優れたプリンターを選びたい方は「【2万円以下】安いプリンターおすすめ11選|選び方のポイントも紹介」「インクコストを抑えるためのプリンターの選び方を詳しく解説」もご覧ください。
写真印刷など家庭用として使用する場合
写真印刷など家庭用として使用する場合は、色の種類が豊富なインクジェットプリンターがおすすめです。インクジェットプリンターは本体価格も安く、本体サイズも小さいため家庭向きのプリンターといえます。
インクジェットプリンターのインク数には4色タイプや6色タイプなどあり、カラー文書の品質にどの程度までこだわりたいかによっておすすめの色数も変わります。
家庭用プリンターの選び方やおすすめのプリンターについては「家庭用プリンターで写真をきれいに印刷するには?おすすめプリンター6選も紹介」にて解説しているため、参考にしてください。
用途によって最適なプリンターは変わる
プリンターにはインクジェットとレーザープリンターの2種類があり、それぞれ特徴が異なるため一概にどちらがよいかは言い切れません。最適なプリンターを選ぶためには、写真印刷など家庭用として使う、大量印刷向けに業務用として使うなど用途を考えることが重要です。
用途別におすすめプリンターが気になる方は、本記事で紹介した記事をご覧ください。
ランニングコストを抑えたい方は、純正インクと比べて3分の1~半額ほどで購入できる互換インクも検討しましょう。
ベルカラーではさまざまなプリンターに対応した互換インクを揃えております。
\ ベルカラーは互換インクの専門店です/

