【エプソン・キヤノン・HP】大判インクジェットプリンターのシェア比較!

プリンターについて

大判インクジェットプリンターの国内市場は、エプソン・キヤノン・日本HPの3社が中心です。2025年のシェアランキングをもとに、用途別(CAD/ポスター/写真/プルーフ)やサイズ別(A1/A0/B0)の特徴と選び方を解説します。

大判インクジェットプリンターの使用用途やコストに合った最適な機種選びの参考にしてください。

大判インクジェットプリンターシェアの全体像と最新トレンド

国内の大判インクジェットプリンター市場のシェアは、エプソンとキヤノンが約半数を占めており、用途は主にCAD/GIS市場、屋外サインやディスプレイなどのサイネージ市場、写真やPOP印刷などのグラフィック市場の3つです。

また、インクの品質向上や省エネ設計、保守サービスの充実などが進み、買い替えや新しい導入も増えています。

2024年の大判インクジェットプリンターの世界市場規模は、約100億4,000万米ドルといわれています。キヤノンの発表によると日本国内では2023年時点で約1万9,000台の大判プリンターが流通し、キヤノンが世界シェアの31%を占めています。

出荷台数は時期によって増減しますが、建設・インフラ関連の図面印刷、サイン・ポスターの需要が支えとなり、A1/A0サイズを中心とした中価格帯モデルが主流です。

最新版!大判インクジェットプリンター 市場のシェア

正確な数値は開示されていませんが、大判プリンターの国内市場はエプソンとキヤノンが約半数を占め、その他には日本HPなどがあります。産業プリンターのなかでも大判プリンターは各社が得意分野で強みを発揮しているため、用途に合ったメーカー選びが大切です。

エプソン・キヤノン・日本HPの大判インクジェットプリンターの強みは以下の表のとおりです。

メーカー 代表シリーズ 主な強み・注力分野
エプソン SureColor 写真・ファインアート、高色域・階調、店内ポスターやプルーフ
キヤノン imagePROGRAF 写真・グラフィック、顔料インクの耐候性、色安定性
日本HP DesignJet CAD/GIS・AEC向けの生産性、ワークフロー効率、設計事務所需要

【用途別】大判インクジェットプリンター3社を比較

大判インクジェットプリンターは、印刷の用途に合わせて選ぶことが大切です。精度・色の再現度・耐候性・コストなど、どの要素を優先するかを整理しておきましょう。

用途 主な重視点 傾向の強いメーカー/シリーズ
CAD 線の精度・運用コスト・印刷スピード キヤノン/imagePROGRAF TM/TX
日本HP/DesignJet T
エプソン/SureColor SC-T
ポスター 発色のよさ・耐候性・用紙対応 キヤノン/imagePROGRAF GP/PRO
日本HP/DesignJet Z
エプソン/SureColor SC-P
写真 階調の滑らかさ・黒濃度・色の安定性 エプソン/SC-P
キヤノン/PRO
HP/Z
プルーフ 色の正確さ・再現性・安定性 エプソン/SC-P + 色管理
キヤノン/PRO
HP/Z

建築・土木の図面印刷に強い大判インクジェットプリンター

建築土木の分野では、正確な線の再現性が重視されます。設置スペースの小ささや、静音性も評価されるポイントです。

建築土木の分野で人気がある大判インクジェットプリンターは以下の3機種です。

  • キヤノン:imagePROGRAF TM/TXシリーズ
  • 日本HP:DesignJet Tシリーズ
  • エプソン:SC-Tシリーズ

日本HPはとくにCAD/GIS向けに長年の実績があり、設計事務所や建設会社で多く採用されています。線の精度と印刷スピードを両立し、A1からA0まで幅広いサイズに対応しているのが特徴です。

ポスター・サイン印刷に強い大判インクジェットプリンター

ポスターやサインの印刷では、発色のよさや顔料インクへの対応、ラミネート加工との相性が大切です。屋内用では、広い色域を表現できるキヤノンのPRO/GPシリーズやエプソンのSC-Pシリーズがよく選ばれます。

一方、屋外用では耐候性に優れた日本HPのZシリーズやキヤノンのGPシリーズが人気です。

キヤノンは2021年に業界で初めて水性顔料蛍光インクを搭載したGPシリーズを発売し、より鮮やかな色彩表現を実現しました。

写真や美術作品の印刷に強い大判インクジェットプリンター

写真やアート作品などプロフォト向けの印刷では、多色インクによる豊かな色表現と、深みのある黒の再現、さまざまな用紙への対応力がポイントです。

エプソンのSC-Pシリーズは細かな諧調(かいちょう)表現に強く、キヤノンPROシリーズは肌の色や陰影の深みを美しく再現できることで知られています。

キヤノンは2024年に新開発の顔料インク「LUCIA PRO II」を搭載したPROシリーズを発売し、約200年の耐光性を実現しました。芸術写真の長期保存にも対応可能な高い品質を備えています。

プルーフやDTPに強い大判インクジェットプリンター

印刷物のプルーフ(色校正)やDTP(Desk Top Publishing)制作では、色の正確さと安定した品質が重要です。

エプソンSC-PシリーズやキヤノンのPROシリーズ、日本HPのZシリーズは、高い色の再現性と長期的な安定性を備え、プロの制作現場でも信頼されています。

測色器との連携により、長期間にわたって安定した色を再現ができる点がとくに評価されています。

価格帯別のシェアと大判インクジェットプリンターの人気モデル

大判インクジェットプリンターは、用途やサイズによって価格帯が大きく分かれます。A1サイズは省スペース性とスピードを重視する方に、A0・B0サイズは画質や耐候性を求める方に向いています。

価格帯ごとに代表的なモデルを整理すると、導入のコストと運用効率のバランスが見え、選びやすくなるでしょう。

価格帯 主用途 対応サイズ 代表モデル例
エントリー CAD入門・学内掲示 A1中心 エプソン/SureColor SC-T3150X
キヤノン/imagePROGRAF TA-20
日本HP/DesignJet T650 24-in
ミドルレンジ オフィスCAD・ポスター A0中心 エプソン/SC-T5450M
キヤノン/imagePROGRAF TM-5305
日本HP/DesignJet T850 36-in
ハイエンド 写真・プルーフ・大量出力 B0対応 エプソン/SureColor SC-P9500
キヤノン/imagePROGRAF PRO-4100
日本HP/DesignJet Z9+ 44-in

導入しやすいエントリークラス

エントリークラスの大判インクジェットプリンターは、初期費用を抑えたい方や、限られたスペースで使いたい方に向いています。

本体はコンパクトで、24インチ幅の省スペース設計です。顔料インクによる基本的な耐水性を備え、Wi-Fi接続でフロア内のどこからでも印刷できます。用紙のロール交換やランニングコストも事前に確認しておくと安心です。

たとえば、キヤノンのTC-20は、2023年に登場したA1ノビ対応のデスクトップ型で、在宅ワークにも適したモデルとなっております。机や棚にも置けるスリムな設計で、本体前面からすべての操作が可能です。

バランスと機能性に優れたミドルレンジ

ミドルレンジの大判インクジェットプリンターは、36インチ対応でA0サイズの印刷を中心に使いたい方に向いています。

動作音が静かでポスター作成ソフトやスキャナーを内蔵したモデルもあり、社内での制作作業の効率化が可能です。また、耐候性メディアやセキュア印刷に対応し、運用コストの最適化にもつながります。

たとえば、キヤノンのTMシリーズはCAD図面とポスター出力のどちらにも対応できる万能モデルです。線の再現性を高める改良が行われ、販売台数も過去4年間で約17%増加するなど、評価が高まっています。

高画質と大量出力に強いハイエンド

ハイエンドクラスの大判インクジェットプリンターは、44インチ以上の出力に対応し、広い色域を持つ顔料インクで写真やプルーフを高品質に仕上げます。

デュアルロールや大容量インク搭載モデルは、長時間の連続印刷にも強く、色管理(ICC/キャリブレーション)と保守契約の充実が選ぶポイントです。

とくにエプソンのSC-P9500は12色顔料インクを搭載し、滑らかな階調表現を実現しています。一方キヤノンのPROシリーズは約200年の耐光性を誇り、美術館での長期展示にも対応できる高い品質を備えています。

大判インクジェットプリンターシェアから見る選び方ガイド

大判インクジェットプリンター市場のシェアは、信頼性・供給網・保守体制の強さを反映しています。

導入時はエプソン・キヤノン・日本HPの得意分野と、自社の業務内容を照らし合わせて選ぶことが大切です。各社では無料のプリントサンプルサービスも提供しているため、実際の仕上がりを確認してから本格導入すると安心です。

用紙サイズや仕様を比較するときは、次のポイントをチェックしましょう。

  • 用紙サイズ:A1・A0・B0など対応サイズの違い
  • インクの種類:染料インクか顔料インクか
  • 色数:使用しているインクの色数(発色や再現性に影響)
  • ランニングコスト:インクや用紙など、日々の運用コスト
  • 保守契約:メンテナンスやサポート内容
  • 設置環境:本体サイズ・稼働音・作業スペース

業種で重視するポイントを理解する

大判インクジェットプリンターは、業種によって重視するポイントが異なります。

業種 主に重視する点 おすすめメーカー/シリーズ
広告制作業 発色のよさ・耐候性・出力スピード キヤノン/GPシリーズ
エプソン/SC-Pシリーズ
設計事務所 CAD線画の精度・安定性・コスト最適化 日本HP/DesignJet Tシリーズ
キヤノン/TM・TXシリーズ
学校・教育機関 省スペース・操作性・用紙管理・複数ユーザー対応 A1対応のエントリークラスモデル(各社)

それぞれの業種に合った強みを持つシリーズを選ぶことが、作業効率や仕上がりの品質を大きく高めることにつながります。

設置環境をチェック|A1・A0サイズと排紙方向のポイント

大判インクジェットプリンターを設置するときは、本体のサイズや排紙方向など、作業動線に直結するポイントを事前に確認しておきましょう。通路の幅や前後左右のスペース、排紙バスケットの出し入れが可能かどうかも大切です。

用紙幅 想定用途 設置の要点
A1(24インチ級) 図面・校内ポスター 省スペース・片面操作モデルが便利
A0/B0(36–44インチ級) 大型ポスター・サイン 前後スペースと長尺搬送経路を確保

エプソンのSureColorシリーズは奥行き50cmの薄型設計で、壁にぴったり付けて設置可能です。キヤノンのTCシリーズは机や棚に置けるコンパクト設計が特徴です。

ネットワーク管理とセキュリティ

複数の部署や拠点でプリンターを使う場合は、ネットワーク管理とセキュリティ機能が充実している大判プリンターを選びましょう。部門別のジョブ制御、ユーザー認証、暗号化通信、リモート監視に対応したモデルを選ぶと安心です。

また印刷履歴の管理や消耗品の自動発注、ファームウェアの一元更新に対応していると、印刷が中断する時間を減らし、スムーズに使い続けられます。

日本HPのDesignJetシリーズは「HP Wolf Security」を採用し、3層構造の防御でサイバー攻撃からシステムを保護します。

エプソンのEpson Cloud Solution PORTは、プリンターの稼働状況をクラウドで可視化し、エラー発生時の迅速な対応をサポートしています。

まとめ|大判プリンターは用途にあったモデルを選択しよう

国内の大判インクジェットプリンターシェアは、CADに強い日本HP、写真・プルーフはエプソン、ポスターはキヤノンが占めています。

プリンター導入時は、A1/A0の設置性や運用コストを基準に、用途に合ったモデルを選ぶことが大切です。エントリー・ミドル・ハイエンドの各クラスは、印刷量や求める色の表現力によって選び分けましょう。

各社とも無料のプリントサンプルやカタログを提供しているため、導入前に実際の仕上がりを確認し、用途に合った大判インクジェットプリンターを選んでみてください。

大判プリンター導入において課題の1つとなるのが印刷コストです。互換インクの専門店であるベルカラーでは大判プリンター向けの互換インクも販売しています。

互換インクは純正インクに比べて価格が安いのが特徴で、印刷コストが高くなる大判プリンターにおいてランニングコストを大幅に削減します。

大判プリンターでの印刷コスト削減には、ぜひベルカラーの高品質互換インクをご検討ください。

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