インクタンク式プリンターとは、大容量タンクを搭載しているプリンターのことです。
近年モデルが増えてきているインクタンク式ですが、「特徴がいまいち分からない」「カートリッジ式と比較して何が違うのかを知りたい」とお考えの方もいるでしょう。
そこで本記事では、インクタンク式プリンターの特徴や、メリット・デメリットを解説します。おすすめのインクタンク式プリンターも紹介しますので、プリンター選びの参考にしてください。
インクタンク式プリンターとは
インクタンク式プリンターとは、大容量のインクタンクがついたプリンターのことです。
カートリッジタイプとは異なり、インクタンクはタンク内に直接インクを流し込むことでインクを補給します。
インクタンク式プリンターは、プリンターメーカーによって呼び名がさまざまで、ブラザーでは「ファーストタンク」、エプソンでは「エコタンク」、キヤノンでは「ギガタンク」と命名されています。
インクタンク式プリンターのメリット
インクタンク式は、カートリッジタイプよりもインク容量が多いことから、主に3つのメリットがあります。
インクの交換頻度が低い
インクタンク式のプリンターはインク容量が多いため、カートリッジタイプと比較してインクの交換頻度が低いことがメリットです。
実際に、エプソンのインクタンク式プリンター「EW-M5610FT」と、カートリッジ式プリンター「EW-052A」で比較してみましょう。
次の表には、一度のインク交換で印刷できる枚数を記載しています。
EW-M5610FT | EW-052A | |
A4カラー文書(カラーインク) | 約6,000枚 | 約114枚 |
A4カラー文書(ブラックインク) | 約7,500枚 | 約860枚 |
カートリッジ式とは異なり、インクタンク式では一度のインク交換で数千枚の印刷が可能です。
そのため、インクタンク式プリンターは、忙しく時間を短縮したい方や、インクの交換作業を手間に感じている方に向いています。
印刷コストが低い
インクタンク式プリンターはタンクの容量が大きいため、カートリッジ式プリンターと比べて印刷コストが低いこともメリットです。
実際の印刷コストを、エプソンのインクタンク式プリンター「 EW-M754TW」とカートリッジ式プリンター「EP-885AW」で比較してみました。
EW-M754TW | EP-885AW | |
A4カラー文書インクコスト | 約3.0円 | 約13.2円 |
L判写真インク用紙合計コスト | 約10.0円 | 約23.2円 |
インクタンク式プリンターは、カートリッジ式プリンターの半分以下のコストで印刷できます。
プリンターのインクが高い理由については、「プリンターインクはなぜ高いのか?理由やインクコストを抑える方法を紹介」にて解説していますので、あわせてお読みください
環境に優しい
インクタンク式のプリンターはインクの交換頻度が低いため、包装材や消耗品などに関わる資源の消費量を抑えられます。
地球温暖化や天然資源などの環境問題を考えると、今後はエコを意識した商品選びも大切です。
印刷コストが安いだけでなく、環境にも優しいインクタンク式プリンターはまさに一石二鳥のプリンターといえます。
インクタンク式プリンターのデメリット
インクタンク式プリンターは印刷コストや環境面でのメリットがありますが、プリンターの本体価格や大きさなどにデメリットがあります。
インクタンク式プリンターを購入してから後悔しないためにも、次の3つのデメリットを把握しておきましょう。
本体価格が高い
インクタンク式プリンターは、カートリッジタイプのプリンターと比べて本体価格が高めに設定されています。
例として、エプソンのインクタンク式プリンター「 EP-M553T」と、カートリッジ式プリンター「EW-052A」の本体価格を比較してみましょう。
EW-M553T | EP-052A | |
本体価格(税込) | 35,750円 | 8,778円 |
インクタンク式は、カートリッジ式と比較して1万円以上の価格差があります。
本体価格だけでみてしまうとカートリッジ式の方がお得に感じてしまいますが、プリンターの使用期間や頻度によっては、インクタンク式を購入した方がお得になる場合もあります。
インクタンク式プリンターを購入する際には、ご自身の印刷頻度などを考慮してから購入するようにしましょう。
インク交換時に汚れる可能性がある
インクタンク式の場合、インクを直接タンクに流し込むため、手や床にインクが付いて汚れてしまう可能性があります。
とくに服や床に付着した汚れは簡単には落ちないため、気を付けながら行うことが大切です。
インク交換の際には、説明書を読んで正しい手順でインクを交換するようにしましょう。
本体サイズが大きい
インクタンク式は大容量タンクを搭載しているため、カートリッジタイプと比較して本体サイズが大きい傾向にあります。
プリンターの収納スペースが限られている方は、購入前にプリンターの本体サイズを確認するようにしましょう。
プリンターの本体サイズは各プリンターメーカーの商品詳細ページに記載されています。
おすすめインクタンク式プリンター4選
本章ではおすすめのインクタンク式プリンターを4つご紹介します。
プリンターによって印刷コストや対応用紙サイズ、インク色数などが異なるため、ご自身の用途にあわせてプリンターを選びましょう。
また、インクコストを抑えたい場合には、「純正インク」と比較してリーズナブルな「互換インク」がおすすめです。
それぞれのプリンターに対応する互換インクを記載しておりますので、あわせてご確認ください。
全色顔料インク搭載 | Canon GX5030
- 本体価格:60,500円(税込)
- 印刷コスト:モノクロ約0.8円、カラー約2.2円
- 本体サイズ:収納時約399×416×238(mm)、使用時約399×639×332(mm)
- インク型番: GI-36
- インク色数:4色顔料
- 対応用紙:A4まで
キヤノンの「GX5030」は、全色が顔料インクのため印刷時のにじみが少なく、耐光性や耐水性に優れている点が特徴です。
また、顔料インクは速乾性があり、スピードが求められるビジネスの場にも向いています。
テレワーク中に頻繁に印刷をする方は、ぜひ一度検討してみてはいかがでしょうか。
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圧倒的な印刷コストの低さ | G7030
- 本体価格:49,478円(税込)
- 印刷コスト:モノクロ約0.5円、カラー約1.0円
- 本体サイズ:収納時約403×369×234(mm)、使用時約403×701×234(mm)
- インク型番:GI-30/31
- インク色数:4色(染料C,M,Y、顔料BK)
- 対応用紙:A4まで
キヤノンの「G7030」は印刷コストが1円以下と、インクタンク式プリンターの中でも圧倒的なコストパフォーマンスが特徴です。
印刷頻度が高い方にとって「G7030」は最適なプリンターといえます。
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5色インクで写真も文書もきれいな仕上がりに | EPSON EW-M754T
- 本体価格:46,750円(税込)
- 印刷コスト:モノクロ約1.3円、カラー約3.0円
- 本体サイズ:収納時約390×339×166(mm)、使用時約390×525×198(mm)
- インク型番: KETA
- インク色数:5色(染料BK,C,M,Y、顔料BK)
- 対応用紙:A4まで
「EW-M754T」は顔料と染料の2種類のブラックと、染料インクのシアン、マゼンタ、イエローの5色インクを搭載しています。
そのため、写真と文書の両方の仕上がりがきれいなことが魅力です。
写真や仕事の書類、年賀状など幅広い印刷物に対応できるため、プリンターの汎用性をお求めの方は、ぜひ「EW-M754T」を検討してみてはいかがでしょうか。
▼EW-M754Tに対応している互換インクはこちら
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細かな色合いを忠実に表現 | EPSON EW-M873T
- 本体価格:68,200円(税込)
- 印刷コスト:モノクロ約0.7円、カラー約1.8円
- 本体サイズ:収納時約403×369×162(mm)、使用時約403×612×347(mm)
- インク型番:TOB
- インク色数:6色(顔料BK、染料BK,C,M,Y,GY)
- 対応用紙:A4まで
「EW-M873T」は6色インクを搭載しているため、グラデーションや鮮やかな色を鮮明に表現できます。
写真印刷など、細部の色までこだわりたい印刷物に向いています。
一般的にカートリッジ式6色インクのプリンターは印刷コストが高くなりやすい傾向にありますが、「EW-M873T」ならカラー印刷でも約1.8円。
印刷コストを抑えたい方にとっても最適なプリンターといえます。
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印刷頻度が高い人はインクタンク式プリンターを検討してみましょう
インクタンク式プリンターの本体価格は高額ですが、印刷コストは他のプリンターと比較して圧倒的に低いことが特徴です。
印刷頻度が高い方は、長期的にインクタンク式プリンターを使用することで、カートリッジ式プリンターよりもお得に印刷できます。
印刷コストをなるべく抑えたい方は、ぜひインクタンク式プリンターを検討してみてはいかがでしょうか。
ベルカラーでは、さまざまなプリンターに対応する互換インクをそろえております。
印刷コストを抑えたい方、互換インク選びで悩んでいる方はぜひ公式サイトをご覧ください。
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