プリンターをたまにしか使わないと故障する?原因と対策方法を教えます!

トラブル対処法

プリンターをたまにしか使わない場合、故障が心配でプリンターの購入に踏み切れないこともあるでしょう。

長期間プリンターを使用しないと、インクの目詰まりなどのトラブルを引き起こしやすい傾向にあります。解決策として定期的な印刷がありますが、忙しい場合はなかなか実践は難しいですよね。

そこで今回はプリンターをたまにしか使わない方向けに、プリンターが壊れてしまう原因や未然に防ぐための対策方法を解説します。

記事の後半では印刷頻度が低い方向けのおすすめのプリンターも紹介しますので、購入前の比較検討にお役立てください。

プリンターを長期間使わないと壊れてしまう理由

インクジェットプリンターの場合、インクが長期間空気に触れているとインクの成分が蒸発し、乾燥して固まってしまいます。プリンタヘッドのインクが固まってしまうことで、目詰まりなど故障の原因となります。

一方でレーザープリンターはトナーという樹脂製の粉の色材を使用し、ドラムという部品で印刷を行うことから、プリンタヘッドが付いていません。そのため、レーザープリンターを長期間使わなくてもトナーはほとんど劣化することがなく、プリンタヘッドが目詰まりしにくい傾向にあります。

プリンターを長期間使わない場合の対策法

長期間プリンターを使わない場合でも、正しい対策法を行うことで故障のリスクを抑えられます。

「久々にプリンターを使おうと思ったら動かない」という事態を防ぐためにも、次の4つの対策法を行いましょう。

印刷する機会がなくても定期的に印刷する

印刷する機会がなくても定期的に印刷することで、プリンタヘッドに付着したインクが乾燥し固まるのを防げます。

できれば1週間~10日1回、インクの全色を使用して印刷することが理想的です。最低でも1ヵ月に1~2回は印刷するようにしましょう。

モノクロ印刷がメインのお客様からは、「使用頻度の低い黒色以外のインクが固まってしまう」というお声をよくいただきます。

そこで、ベルカラーでは全色の印刷ができる「ノズルチェックパターン図(全色ねこの間違い探し)」をご用意しました。ノズルチェックパターン図を印刷していただき、特定の色が出ない場合にはノズル不調のサインです。イラストは間違い探しになっているため、ぜひ楽しみながら活用してください。

電源をONにしておく

ほとんどのプリンターには、プリンタヘッドの目詰まりを確認し必要に応じてクリーニングを行ってくれる「自動ヘッドクリーニング機能」が搭載されています。使っていない時にもプリンターの電源をONにしておくと自動でヘッドクリーニング機能が働き、プリンタヘッドにインクにインクが付着したまま乾燥し固まってしまうことを防いでくれます。ただし、自動ヘッドクリーニング機能がついていないモデルもあるため、お使いのプリンターをご確認ください。

給紙トレイを閉じておく

プリンターのような精密機械は、ゴミやほこりが機械の内部に入り溜まってしまうと故障につながります。そのため、プリンターの内部に通じている「給紙トレイ」や「印刷物が排出されるトレイ」は、プリンター使用時以外は閉じておきましょう。

さらにプリンターに布などを被せることで、よりゴミやほこりからプリンターを守れます。

湿気の多い場所にプリンターを置かない

湿気の多い場所にプリンターを設置していると、印刷用紙が水分を吸ってしまうため、印刷時に紙詰まりを起こしやすくなります。とくに、梅雨のような湿気が多い季節は注意が必要です。

紙詰まりを起こしてしまうと、最悪の場合修理が必要になるケースもあります。トラブル予防として、プリンターを設置する際には以下のような場所を選ぶとよいでしょう。

<適したプリンターの設置場所>

  • 風通しのよい場所
  • 直射日光の当たらない場所
  • 温度や湿度の変化が少ない場所

印刷頻度が低い人向けのプリンターの選び方

印刷頻度が低い人の場合、「高機能なプリンターを購入しても結局使わない機能の方が多かった」ということも起こるでしょう。そのため、プリンターをたまにしか使わない場合には、プリンター選びの際に使用目的や機能を確認することが大切です。

必要機能を考慮する

プリンターによってはコピー機能やスキャン機能、カラー印刷対応などさまざまな機能が搭載されており、機能によって本体の値段やランニングコスト、手入れの手間などが変わってきます。

印刷頻度が低い方の場合、プリンターには印刷機能やコピー機能のような必要最低限の機能のみ備わっていれば十分なケースもあります。

まずは自分のプリンターの使用用途を考え、事前に必要機能を検討するようにしましょう。

自動ヘッドクリーニング機能を搭載している

自動ヘッドクリーニング機能が搭載されているプリンターなら、電源をONにしておくだけでヘッドの清掃を行なってくれるため目詰まりの防止につながります。

印刷頻度が低い方の場合、「長期的にプリンターを使用しない」というケースも考えられるため、なるべく自動ヘッドクリーニング機能を搭載しているプリンターを選ぶことをおすすめします。

印刷用途を確認する

年賀状にしか使わない、仕事の資料印刷に使う、写真印刷に使うなど、印刷用途によって必要機能が異なります。

たとえば、年賀状印刷がメインであればカラー印刷が必要ですが、モノクロ文書の印刷のみ行う予定の方は、モノクロプリンタでも十分でしょう。

また、写真印刷をしないならインクジェットではなくレーザープリンターという選択肢もあります。ご自身の印刷用途と照らしあわせながら、必要機能が搭載されているプリンターを選びましょう。

染料インクを選ぶ

インクジェットプリンターには、大きく分けて「顔料インク」と「染料インク」のモデルがあります。顔料インクは塗料の粒子が大きく目詰まりを起こしやすいので、印刷頻度が低い方には染料インクのプリンターがおすすめです。

顔料と染料の詳しい違いについては「染料と顔料の違いは?プリンターインクの選び方を徹底解説!」で解説しているので気になる方はそちらもチェックしてみてください。

印刷頻度が低い人向けのおすすめプリンター

ここからは、前章で紹介したプリンターの選び方のポイントをふまえて、プリンターをたまにしか使わない方におすすめのモデルを6つご紹介します。

プリンターによって特徴が異なるため、ご自身の用途にあうものを見つけてください。

コンパクトで安価な複合機|エプソン EW-052A

  • 本体価格:8,778円(税込)
  • インク型番:MUG
  • 対応用紙サイズ:A4まで
  • 印刷方式:インクジェット
  • 印刷コスト:カラー文書約14.5円
  • 機能一覧:カラー、コピー、スキャン、スマホ・無線LAN対応、AIスピーカー対応
  • 自動ヘッドクリーニング機能:なし(ヘッドクリーニング機能はあり)

エプソンの「EW-052A」はカラーやコピー、スキャンなどの機能を搭載しているため、非常に使いやすいプリンターです。

値段も1万円未満とお手頃価格なので、「使い勝手のいいプリンターが欲しい!」という方におすすめです。また本体サイズもコンパクトなので、設置場所が小さくて済みます。

ただし自動でヘッドクリーニングを行えないため、プリンターの使用頻度が少ない方は定期的に印刷するか、手動でヘッドクリーニングを行ってください。

エプソン EW-052A

6色インクで写真がきれいな単機能プリンター|エプソン EP-306

  • 本体価格:17,789円(税込)
  • インク型番:IC70 / IC70L
  • 対応用紙サイズ:A4まで
  • 印刷方式:インクジェット
  • 印刷コスト:カラー文書約12.9円
  • 機能一覧:カラー、スマホ・無線LAN・有線LAN対応
  • 自動ヘッドクリーニング機能:なし(ヘッドクリーニング機能はあり)

エプソンの「EP-306」はコピーやスキャンなどの機能はありませんが、6色インクに対応しているため、写真印刷がきれいにできる点がメリットです。

仕事で使うビジネス文書のようなモノクロ印刷より、写真や年賀状のようなカラー印刷をメインで行う方にぴったりのプリンターです。

こちらのプリンターも自動のヘッドクリーニング機能は搭載していないので、定期的に印刷を行うか手動でヘッドクリーニングを行うようにしましょう。

エプソン EW-306

書類も写真もきれいな単機能インクジェットプリンター|キヤノン PIXUS TR703a

  • 本体価格:18,150円(税込)
  • インク型番:BCI-381/380
  • 対応用紙サイズ:A4まで
  • 印刷方式:インクジェット
  • 印刷コスト:約11.0円
  • 機能一覧:カラー、自動両面印刷対応、Wi-Fi・有線LAN対応
  • 自動ヘッドクリーニング機能:なし(ヘッドクリーニング機能はあり)

キヤノンの「PIXUS TR703a」は染料インク、顔料インクを両方搭載しているため、書類の文字はくっきりとした仕上がりに、写真の色合いは細部まで表現された仕上がりとなります。

単機能でありながら印刷物の仕上がりはきれいなので、モノクロ印刷とカラー印刷どちらも行う予定の方におすすめのプリンターです。

染料インクと顔料インクを搭載しているので、インクが固まらないように定期的にヘッドクリーニングを行いましょう。

キヤノン PIXUS TR703a

単機能のモノクロレーザープリンター|ブラザー HL-L5100DN

  • 本体価格:35,327円(税込)
  • トナーカートリッジ型番:TN-62J/61J
  • 対応用紙サイズ:A4まで
  • 印刷方式:電子写真方式(レーザー式)
  • 印刷コスト:モノクロ文書約1.9円
  • 機能一覧:自動両面プリント機能、無線LAN・有線LAN対応

ブラザーの「HL-L5100DN」はレーザープリンターであるため、インクが固まって目詰まりする心配もなく、印刷頻度が低い方にもおすすめのプリンターです。

本体価格はインクジェットと比較して高めですが、印刷コストは1.9円と段違いの低コストであることが魅力。

1分間に約40枚と高速で印刷できるため、仕事で印刷する書類が多い方や長期的にプリンターを使用したい方に適しています。

ブラザー HL-L5100DN

多機能で使い勝手の良いモノクロレーザー複合機|ブラザー DCP-L2550DW 

  • 本体価格:25,850円(税込)
  • トナーカートリッジ型番:TN-29J
  • 対応用紙サイズ:A4まで
  • 印刷方式:電子写真方式(レーザー式)
  • 印刷コスト:モノクロ文書約3.5円
  • 機能一覧:コピー、スキャナー、自動両面プリント機能、無線LAN・有線LAN対応

ブラザーの「DCP-L2550DW」は印刷だけでなく、コピーとスキャンにも対応しているため、多機能のプリンターが欲しい方にぴったりです。

レーザープリンターのためインクジェットほど手入れの手間がかからず、印刷頻度が低い方でも安心して使用できます。

2022年11月現在、公式サイトでは在庫切れとなっています。楽天市場には在庫があるため、気になる方は次のURLをご確認ください。

ブラザー DCP-L2550DW

ハガキと写真印刷に特化|エプソンカラリオ PF-81

  • 本体価格:59,950円(税込)
  • インク型番:IC81
  • 対応用紙サイズ:カード/名刺〜A5まで
  • 印刷方式:インクジェット
  • 印刷コスト:L判約27.2円
  • 機能一覧:無線LAN、ハガキ向き検知機能
  • 自動ヘッドクリーニング機能:なし(ヘッドクリーニング機能はあり)

写真印刷や年賀状などのハガキ印刷が目的でプリンターを使用する方には、ハガキと写真印刷に特化したエプソンの「PF-81」がおすすめです。

年賀状を作る際に必要な宛名面の作成も、プリンター本体で住所録管理ができるため、パソコンを使わずに作成できます。

写真の印刷時には、デジカメのメモリーカードをプリンターにセットし、写真を選ぶだけで手軽に印刷が可能です。

自動のヘッドクリーニング機能は搭載していないので、定期的に印刷を行うか手動でヘッドクリーニングを行ってください。

エプソン カラリオ PF-81

プリンターをたまにしか使わないなら定期的な印刷・クリーニングを

たまにしかプリンターを使わないと、インクが固まってしまい目詰まりなどのトラブルを引き起こす可能性があります。

プリンターの故障を防ぐためにも、定期的にインク全色を使用した印刷やヘッドクリーニングを行うようにしましょう。

ただし、何度もヘッドクリーニングを行うとインクを消費してしまいます。インク代が気になる方は、純正インクと比較してコストが抑えられる「互換インク」をぜひお試しください。

純正インクと互換インクについて気になる方は「純正インクと互換インクはどっちがいいの?違いを説明」も参考にしてください。

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