プリンターインク吸収パッドとは?エラーの対処法も解説

プリンターヘッド画像 トラブル対処法

プリンターには廃インクを吸収するための部品「廃インク吸収パッド」があります。

インクの吸収量が限界を超えると「インク吸収体の交換が必要です」「廃インク吸収パッドの吸収量が限界に達しています」という表示がされ、印刷ができなくなってしまうため注意が必要です。

本記事では、プリンターインク吸収パッドの特徴やエラーが出た際の対処法を解説します。

最後までお読みいただき、トラブル時に適切な対応にお役立てください。

廃インク吸収パッドとは

「廃インク吸収パッド」とは、ヘッドクリーニング時や印刷時に排出されるインクを吸収するための部品です。

廃インク吸収パッドは2種類あるため、まずはそれぞれの役割を確認しておきましょう。

廃インク吸収パッド

ヘッドクリーニング時、プリンターはインクを大量に吐出し、乾燥し固まってしまったインクを溶かします。

「廃インク吸収パッド」は、ヘッドクリーニング時に吐出されたインクを吸収するための部品です。

廃インク吸収パッドはプリンターの内部に設置されており、取り出すためにはドライバーが必要になります。

フチなし印刷用廃インク吸収パッド

フチなし印刷では余白を作らないように印刷するため、印刷データが用紙からはみ出て印刷されるケースがあります。

実際の写真をご確認ください。左がフチあり印刷をしたはがき、右がフチなし印刷をしたハガキです。

フチなし印刷の際に、用紙からはみ出たインクを吸収するための部品が「フチなし印刷用廃インク吸収パッド」です。

フチなし印刷用廃インク吸収パッドもプリンターの内部に設置され、簡単に取り外すことは出来ません。

廃インク吸収パッドエラーの原因

廃インク吸収パッドの吸収量が限界に達するとプリンターがエラー状態となり、印刷できなくなります。

とくに印字不良の際に連続でヘッドクリーニングを行ってしまうと、インクの消費量が多くなるためご注意ください。

連続でヘッドクリーニングを行う場合は多くても2~3回にとどめ、数時間から一晩の間隔をあけて行いましょう。

目詰まり解消を目的にヘッドクリーニングを行う方は「プリンターインクが目詰まりするのはなぜ?原因と解決策を詳しく解説」も参考にしてください。

廃インクエラーが出たときの対処法

廃インクエラーが発生したときは、メーカー修理もしくはご自身でのエラー解除が必要です。

ここでは4つの対処法を解説します。緊急度やプリンターの構造にあわせて適切な方法をお選びください。

修理に出す

廃インク吸収パッドのエラー発生時には、基本的には修理に出す必要があります。

ほとんどのインクジェットプリンターは、利用者が廃インク吸収パッドを取り外せない構造になっているためです。

修理にはおおよそ4〜7日かかり、その間プリンターが使用できません。修理対応期限が過ぎている場合は、部品がなく修理できないケースもあります。

事前に修理料金や廃インク吸収パッドを交換できる機種については、プリンターメーカーの公式サイトで確認しておきましょう。

廃インクメッセージ解除ツールで一時的にエラーを解除する

廃インクメッセージ解除ツールを使用することで一時的にエラーを解除できます。

ツールによって細かな手順は異なりますが、基本的には専用ソフトをダウンロードし、解除キーを使用してエラーメッセージの表示をなくす流れです。

対応機種が定められているため、購入時にはお手持ちのプリンターが対象になっているかを忘れずに確認しましょう。

ただし、この方法は一時的な対策で、廃インクメッセージ解除ツールはひとつにつき1回しか使用できません。

何度もエラー解除を繰り返すと、廃インク吸収パッドがインクを吸収しきれずあふれるケースもあるためご注意ください。

廃インク吸収パッドを自分で交換する

廃インク吸収パッドは自分で交換することも可能です。

ただし、廃インク吸収パッドの交換はドライバーを使用して部品を取り外すため手間がかかり、部品を取り外す際に壊してしまう可能性もあることに注意しましょう。

修理対応期限内の場合はなるべく修理に出し、どうしても自分で交換しなければならないときは、故障につながらないよう慎重に作業してください。

手順は次の通りです。

  1. プリンターから廃インクタンクを取り外す
  2. 廃インク吸収パッドを取り除く
  3. 新しい廃インク吸収パッドをセットする
  4. 廃インクタンクをプリンターにセットする
  5. リセットツールでエラー表示をリセットする

新しい廃インク吸収パッドは通販サイトで購入でき、化粧用のコットンなどでも代用できます。

廃インク吸収パッド交換時には周囲が汚れるため、新聞紙などを下に敷いてから交換しましょう。

メンテナンスボックスを使用する

プリンターの機種によっては、メンテナンスボックスで簡単に廃インクタンクを交換できます。

メンテナンスボックスとは廃インク吸収パッドの代わりに、ヘッドクリーニング時や印刷時に排出される廃インクを回収する容器です。

※こちらはベルカラーのメンテナンスボックスです。

たとえばカラリオのEP-883Aシリーズは、自分で交換ができるメンテナンスボックスが搭載されています。

プリンターの廃インクエラーが出た際には、廃インクが溜まったメンテナンスボックスを取り出し、新品のメンテナンスボックに交換するだけで、簡単にエラーを解除できます。

エプソンのメンテナンスボックスの交換手順は以下の通りです。

  1. マイナスドライバーでねじを緩め、メンテナンスボックスが入っているカバーを外す

 2. 使用済みのメンテナンスボックスを取り外す

 3. 新しいメンテナンスボックスを取り付ける

 4. カバーをもとに戻し、マイナスドライバーでねじをしめる

最後にカバーをとりつける際には、インク漏れを防ぐため、しっかりとはまっていることを確認してください。

メンテナンスボックス搭載プリンターをお持ちの方は、急にエラーが表示されたときでも対応できるよう、予備のメンテナンスボックスを用意しておきましょう。

ベルカラーではエプソンの複数の機種に対応する「メンテナンスボックス」をご用意しています。

純正品や修理代と比べてリーズナブルにご購入いただけるため、ぜひ一度ご検討ください。

ベルカラーのメンテナンスボックスはこちらから

プリンターの廃インク吸収パッドは自分でも交換できる

プリンターの廃インク吸収パッドのエラーが表示されると印刷ができなくなります。

廃インクメッセージ解除ツールを使用すれば一時的な解除はできますが、基本的にはメーカーの修理が必要です。

お手持ちのプリンターがメンテナンスボックスを搭載している場合は、ご自身で簡単に廃インクエラーを解除できます。

ベルカラーでもメンテナンスボックスをご用意しております。

ご興味を持っていただけましたら下記ボタンから詳細をご覧ください。

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