トナーカートリッジの廃棄方法5つ|無料回収や注意点も解説

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インクカートリッジとは異なり、レーザープリンターの使用済みトナーカートリッジは基本的に一般ごみとして廃棄できません。トナーカートリッジは非常に細かい粉末を含むため、爆発などの危険性があるためです。

トナーカートリッジを安全に廃棄するためには、正しい方法を把握することが大切です。本記事では、廃棄方法や注意点を詳しく解説します。

インクジェットプリンターのインクカートリッジの廃棄方法を知りたい場合は、こちらの記事をご参照ください。

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トナーカートリッジの廃棄方法5つ

トナーカートリッジは一般ごみではなく、事業活動で使用した場合は産業廃棄物として廃棄する特殊なごみです。

理由は、カートリッジ内部の細かい粉末状のトナーが空気中に舞うと粉じん爆発を起こしたり、人が吸い込むと気管支などに影響を与えたりする恐れがあるためです。そのため、家庭で使用したトナーの処理にも注意が必要です。

トナーカートリッジの詳細については、こちらの記事で解説しています。

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本章ではトナーカートリッジの廃棄方法を5つご紹介します。プリンターメーカーが製造した純正トナーなのか、プリンターメーカー以外が製造した互換トナーなのかによっても廃棄方法が異なるため、適切な捨て方を確認していきましょう。

1.メーカーに回収してもらう

純正トナーは製造したプリンターメーカーが無料回収を行うケースがほとんどです。

主要メーカーでは依頼者自身でこん包し運送会社に集荷依頼をする方法が一般的です。こん包時にはトナーが漏れないようビニール袋で包んだあと、段ボールに入れましょう。

メーカーによって申し込み方法や回収してもらえるトナーの数などに違いがあります。下表は、キヤノン・エプソン・ブラザー・NEC・OKIの集荷依頼方法です。

▼トナーカートリッジの集荷依頼

メーカー 申し込み方法 回収方法・点数
キヤノン ・Web

・FAX

1点~
エプソン ・Web
・FAX
箱いっぱいに詰める(箱の取り寄せも可能)
ブラザー ・Web
・FAX
・電話※「スマリ」サービスでの発送も可能
複数まとめての回収を推奨

※「スマリ」利用時は自身で宅配ボックスなどに投かん

NEC ・FAX

・電話
・メール

指定なし、申込時に要確認
OKI ・Web
・FAX・電話
4点~

※2023年12月現在

2.トナー販売業者に回収してもらう

純正トナーメーカーでは互換トナーの回収は行っていません。互換トナーの販売業者が無料で回収している場合があるため、あらかじめ確認しておきましょう。

ただし販売業者による回収も、基本的にその業者が販売するトナーに限られます。販売業者が回収を行っていない場合は、他の方法で廃棄する必要があります。

3.トナー回収ボックスへ持って行く

家電量販店などに設置されている「トナー回収ボックス」に入れるだけで廃棄ができる手軽な方法です。設置店舗内のどこに回収ボックスがあるか分からない場合は、店舗に問い合わせてみましょう。

ただし、回収ボックスは回収対象のトナーカートリッジメーカーが制限されている場合もあるため注意が必要です。

たとえば「エコリカ」の回収ボックスは、純正トナーであればメーカーを問わず回収可能ですが、互換品はエコリカ製品を除いて対象外です。事前に回収ボックスの設置店舗に、回収対象のトナーメーカーを確認するとよいでしょう。

4.ベルマーク運動として回収する

ベルマーク運動に参加している幼稚園や学校などであれば、対象メーカーの純正トナーカートリッジを回収し、ベルマーク点数を取得できます。

キヤノン公式サイト」によると、ベルマーク運動の概要は以下のとおりです。

協賛会社の商品などに付いているベルマークを学校で集め、会社毎に集計しベルマーク財団に送付することにより、点数が学校ごとのベルマーク口座に貯まります。この点数が1点1円となり、学校の備品・教材などの商品を購入する資金とすることができます。また、同時にその購入代金の1割相当分がベルマーク財団に寄付され、へき地学校や特別支援学校(養護学校、盲学校、聾学校)、また途上国の子どもたちのために使われています。

引用元:キヤノン「ベルマーク運動のご案内」

ベルマーク運動はキヤノンのほか、エプソンブラザーが参加しています。基本的に学校から各メーカーに連絡をして手続きを進める流れで利用が可能です。

ベルマーク運動は一般企業や個人では参加できませんが、もしお近くの学校で回収してもらえる機会があれば、積極的に活用しましょう。

5.不用品回収に出す

トナーカートリッジの回収方法が見つからない場合は、不用品回収業者で処分してもらいましょう。

依頼時はトラブルを避けるため、事前に以下の2点を確認することが大切です。

  • トナーカートリッジの回収が可能か
  • 回収にかかる料金

回収業者の見当がつかない場合は、お住まいの自治体に相談すると紹介してもらえる可能性があります。

未開封のトナーカートリッジは買い取りも

プリンターの買い替えや使用期限が近づいてしまい、不要になった未開封のトナーカートリッジは、業者に買い取ってもらえる可能性があります。

買取業者によって「対象が純正品のみ」「使用期限は過ぎているとNG」など条件が異なります。事前に条件をよく確認した上で、買い取りを申し込みましょう。

買い取りをしてもらえなかった場合は、先ほどご紹介した5つの廃棄方法を参考に処分してください。

トナーカートリッジ廃棄時の注意点

使用済みのトナーカートリッジでも、中に微量のトナーが残っていることがあります。トナーが空気中に舞ってしまうと、「爆発する」「人が吸い込んで健康に影響を及ぼす」などの恐れがあります。廃棄のために運んだりこん包したりするときは、取り扱いに注意が必要です。

<トナーカートリッジ取り扱いの注意点>

  • 強く振ったり、傾けたりしない
  • こん包や運搬するときは購入時にトナーが入っていた袋に入れ、トナーが飛び散らないようにする

    ※購入時の袋が残っていない場合は、代わりにビニール袋などを用意する

メーカーや業者によって回収方法やこん包方法は異なるため、事前に確認してから作業をしましょう。

回収されたトナーカートリッジは資源になる

メーカーによって回収されたカートリッジは、分解や洗浄などの工程を経て、資源として有効活用されます。

トナーカートリッジの処分は手間がかかりますが、適切な方法で廃棄することは安全面だけでなく環境面からも大切です。トナーカートリッジを資源として再利用できるよう、回収可能な方法での処分を心がけましょう。

トナーカートリッジは安全に廃棄しよう

トナーカートリッジは一般ごみとして処分できません。誤った方法で廃棄すると、爆発や気管支への影響などにつながる可能性があり、大変危険です。

回収可能なトナーカートリッジの場合は、メーカーや販売業者へ連絡して回収してもらうのがよいでしょう。回収後のカートリッジは再利用できるため、環境保全にもつながります。

なお、ベルカラーでは使用済みカートリッジの回収は行っておりませんので、お住まいの自治体や回収業者への問い合わせをお願いしております。

ベルカラーのトナーカートリッジ商品は、公式サイトにてご覧ください。

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