封筒に宛名などを印刷する場合、プリンターを活用することで印刷屋さんに行く手間やコストを抑えられます。しかし、封筒印刷に対応したプリンターは数多く存在するため、どれを選べばよいか分からないという方もいるのではないでしょうか。
本記事では封筒印刷ができるプリンターの選び方や、おすすめのモデルを紹介します。事前にポイントを抑え、用途に適したプリンターを選べるようになりましょう。
封筒印刷プリンターの選び方
多くのプリンターは封筒印刷に対応していますが、モデルによって対応用紙サイズや給紙容量、給紙方法などが異なります。本章ではプリンター選定のポイントを4つ解説するため、封筒印刷の目的と照らし合わせながらご確認ください。
対応用紙サイズ
封筒には封筒長形3号や洋形1号封筒、角2封筒など幅広いサイズがあります。プリンターによって対応の封筒サイズが異なるため、商品ページから事前に確認しておきましょう。
たとえば、ビジネスシーンでよく使用される封筒長形3号は、A4サイズに対応したプリンターで印刷できます。サイズが大きい角2封筒などは、一般的にA3サイズが印刷できるプリンターが必要です。
特殊サイズやマチ付封筒といった特殊な封筒は、家庭用プリンターでは印刷できないケースもあるためご注意ください。
給紙容量
プリンターによって給紙トレイにセットできる枚数が異なります。必要な量にあわせてプリンターを選ぶことで、効率よく印刷ができます。
一般的にインクジェットプリンターの給紙容量は10枚から20枚ほどです。
レーザープリンターはオプション用品の封筒フィーダを使用することで、一度に大量に封筒がセットできるようになります。封筒フィーダや封筒サイズによって異なりますが、約70枚のセットが可能です。
商品ページに給紙容量が記載されていない場合は、メーカーに問い合わせてみるのも良いでしょう。
用紙の厚さ
厚めの封筒に印刷をする場合は、プリンターの厚さ対応もご確認ください。
封筒の厚みは「〇〇g/㎡」という単位で、各メーカーのプリンターの仕様一覧に記載されています。
たとえば、クラフト長3封筒(定型・茶封筒)が70g/㎡、クラフト角2封筒(A4型・茶封筒)は85g/㎡です。プリンターによっては最大75g/㎡のケースもあるためご注意ください。
給紙方法
プリンターは前面給紙と背面給紙の2種類があります。
前面給紙はプリンター内部で封筒が180度反転する仕組みです。そのため、厚みのある用紙は紙詰まりが起きやすい傾向があります。
一方で前面給紙タイプは、背面にスペースがなくても印刷できることから、プリンターの置き場所に困らないことがメリットです。
背面給紙はセットした封筒が反転することなく、プリンターの内部を通過するため、紙詰まりは起きにくい傾向にあります。
ただし封筒のセット場所は背面にしなければならず、プリンターの置き場所には少し広めの場所が必要です。
前面給紙と背面給紙のメリット・デメリットについては、以下の表をご覧ください。
メリット | デメリット | |
前面給紙 | プリンターの設置に場所を取らない | 紙詰まりしやすい |
背面給紙 | 紙詰まりしにくい | プリンターの置き場所にスペースが必要 |
印刷方式
プリンターにはインクジェットとレーザープリンターの2種類があり、プリンタータイプによって、印刷速度や封筒に対する負荷が異なります。
レーザープリンターは、スタンプを押すように印刷するため、インクジェットプリンターと比べて印刷速度が速いです。ただし、トナーの熱とローラ圧が原因で封筒に負担がかかるモデルもあります。
インクジェットプリンターはインクを吹きかけて印刷します。レーザープリンターと比べて印刷速度は遅くなりますが、封筒に対する負荷は小さいことが特徴です。
また、インクジェットプリンターのインクは顔料と染料の2種類があります。くっきりと印刷したい場合は顔料が使用されたモデルがおすすめです。
顔料と染料の違いについては「染料と顔料の違いは?プリンターインクの選び方を徹底解説!」で解説しています。
封筒印刷プリンターおすすめ8選
本章では封筒印刷におすすめのプリンターを8つご紹介します。前章で解説したポイントを参考に、ご自身の封筒印刷の目的に最適なプリンターを選定しましょう。
コンパクトサイズで置き場所にも困らない | エプソン EW-052A
- 本体価格:8,778円(税込)
- インク型番:MUG
- 対応用紙サイズ:洋形封筒1号〜4号、長形封筒3号/4号(Windowsのみ)
- 給紙容量:最大75g/m²
- 給紙方法:背面トレイ
- 印刷方式:インクジェット
- インクタイプ:独立型インクカートリッジ
- インク色数:4色
- 印刷コスト:カラー文書約14.5円
エプソンの「EW-052A」は顔料ブラックを搭載しているため、宛名などの印字がくっきりと表現されます。
洋形封筒1~4号、長形封筒3号/4号といったさまざまなサイズに対応しており、家庭用だけでなく、仕事用プリンターとしても活用できます。
またコンパクトサイズで置き場に困らないことも魅力です。
ベルカラーのEW-052A対応の互換インクカートリッジは全色染料でご用意しております。
EW-052Aで顔料の互換インクを使用する場合は、ベルカラー製のMUG詰め替えカートリッジ(インク未充填)と、エプソン用の顔料ブラックの詰め替えインクをお求めください。
MUG詰め替えカートリッジにエプソン用の顔料ブラックの詰め替えインクを充填いただくことで、EW-052Aで顔料ブラックをご使用いただけます。カラー3色は染料インク対応となっており、顔料インクは使用できません。ベルカラーにはカラー3色セットの染料詰め替えインクも取扱いがあるため、ぜひあわせてご利用ください。
2WAY給紙に対応|エプソン PX-S5010
- 本体価格:28,578円(税込)
- インク型番:IB06
- 対応用紙サイズ:洋形封筒1号〜4号、長形封筒3号/4号(Windowsのみ)、角形2号/20号(Windowsのみ)
- 給紙容量:最大10枚
- 給紙方法:前面トレイ、背面トレイ
- 印刷方式:インクジェット
- インクタイプ:独立型インクカートリッジ
- インク色数:4色
- 印刷コスト:カラー文書約9.5円、モノクロ文書約3.0円
エプソンの「PX-S5010」は前面トレイと背面トレイを搭載しています。
それぞれの対応サイズ、枚数は以下の通りです。
トレイ | 封筒サイズ | 枚数 |
前面トレイ | ・洋形封筒1号〜4号
・長形封筒3号/4号(Windowsのみ) |
最大10枚 |
背面トレイ | ・洋形封筒1号〜4号
・長形封筒3号/4号(Windowsのみ) ・角形2号/20号(Windowsのみ) |
最大10枚 |
前面トレイには洋形封筒1号〜4号を、背面トレイには長形封筒3号/4号のように、異なるサイズの封筒を同時にセットしておけるため便利です。
さらに2.4型のカラー液晶パネルを搭載しており、直感的な操作が可能。印刷プレビューの活用により、印刷の失敗も防げます。
PX-S5010は全色顔料インクを使用しているため、くっきりとした印刷を実現できます。
スマホから簡単印刷|エプソン EP-715A
- 本体価格:29,150円(税込)
- インク型番:SAT
- 対応用紙サイズ:洋形封筒1号〜4号、長形封筒3号/4号(Windowsのみ)
- 給紙容量:最大75g/㎡
- 給紙方法:前面トレイ
- 印刷方式:インクジェット
- インクタイプ:独立型インクカートリッジ
- インク色数:6色
- 印刷コスト:カラー文書約18.8円
エプソンの「EP-715A」は前面トレイを搭載したコンパクトなモデルです
生活に馴染みやすいデザインとなっており、置き場所も選びやすいでしょう。
専用のアプリを使用することで、スマホから写真やデザインペーパーなどを簡単に印刷できます。封筒印刷以外にも、さまざまな印刷を行いたい方におすすめです。
角形2号にも対応|ブラザー HL-J6000CDW
- 本体価格:29,800円(税込)
- インク型番:LC3139
- 対応用紙サイズ:角形2号、洋形封筒2号/4号、長形封筒3号/4号、Com-10、DL
- 給紙容量:最大20枚
- 給紙方法:手差しトレイ、前面トレイ、背面トレイ
- 印刷方式:インクジェット
- インクタイプ:独立型インクカートリッジ
- インク色数:4色
- 印刷コスト:カラー文書約4.1円、モノクロ文書約0.8円
ブラザーの「HL-J6000CDW」は洋形封筒2号/4号、長形封筒3号/4号に加え、角形2号などにも対応しており、大きめの封筒を印刷したい方に適しています。
給紙容量も多目的トレイであれば最大20枚と、一般的なプリンターと比べて多く、何度も封筒をセットする手間を軽減できます。
給紙方法も手差しトレイ、前面トレイ、背面トレイの3パターンがあり、用紙にあわせてトレイを使い分けることも可能です。
全色顔料インクのため、くっきりとした印刷に仕上げたい方にもおすすめです。
封筒印刷に便利な多目的トレイを搭載|ブラザー MFC-L3770CDW
- 本体価格:47,929円
- インク型番:TN-293BK / TN-297C / TN-297M / TN-297Y
- 対応用紙サイズ:幅76.2~216mm、長さ116~355.6mmまで
- 給紙容量:75g/m2~95g/m2までの封筒
- 給紙方法:多目的トレイ、標準用紙トレイ
- 印刷方式:レーザー
- インクタイプ:トナーカートリッジ/ドラムユニット
- インク色数:4色
- 印刷コスト:カラー約20.3円、モノクロ約3.6円
ブラザーの「MFC-L3770CDW」は厚紙にも対応している多目的トレイを搭載しています。背面給紙を活用することで、封筒にも負荷がかかりにくく、仕上がりがきれいな状態で印刷できます。
また印刷方式がレーザータイプであり、インクジェットと比較して印刷速度が速いため、業務用としてもおすすめのプリンターです。
スマホから簡単印刷|ブラザー DCP-J526N
- 本体価格:18,150円(税込)
- インク型番:LC411
- 対応用紙サイズ:洋形2号封筒、洋形4号封筒、長形3号封筒、長形4号封筒、COM-10、DL封筒
- 給紙容量:最大75g/㎡
- 給紙方法:前面トレイ
- 印刷方式:インクジェット
- インクタイプ:独立型インクカートリッジ
- インク色数:4色
- 印刷コスト:カラー文書約9.9円、モノクロ文書約3.0円
ブラザーの「DCP-J526N」は対応用紙サイズが幅広いプリンターです。
自宅に無線LAN環境がない場合でも、Wi-Fi搭載のスマホ・タブレットをプリンターに接続することで簡単に印刷が可能です。
またタッチパネルによる操作や前面給紙、前面インク交換など、操作性・利便性にも優れています。
DCP-J526Nに対応する互換インクカートリッジは、1台のプリンターで同一バージョンのチップが1度しか使用できないため、現在ご購入はおひとり様1点までとさせていただいております。
他の商品のようにまとめ買いが出来ない点にご注意ください。
QRコードで簡単接続|キヤノン PIXUS TS8430
- 本体価格:34,100円(税込)
- インク型番:BCI-380/381
- 対応用紙サイズ:洋形封筒4号/6号、長形封筒3号/4号
- 給紙容量:記載なし
- 給紙方法:背面トレイ、カセット
- 印刷方式:インクジェット
- インクタイプ:独立型インクカートリッジ
- インク色数:6色
- 印刷コスト:写真用紙約22.1円、普通紙約11.4円
キヤノンの「PIXUS TS8430」は、SSIDやパスワードを入力することなく、QRコードを読み込むだけで簡単にプリンター接続ができます。
前面トレイと背面トレイを搭載しており、サイズごとに封筒をセットしておくことも可能です。
さまざまなサイズの封筒印刷をしたい方はぜひご検討ください。
スマホから簡単に印刷可能|キヤノン PIXUS iX6830
- 本体価格:27,280円(税込)
- インク型番:BCI-351/350
- 対応用紙サイズ:洋形封筒4号/6号、長形封筒3号/4号(Macは非対応)
- 給紙容量:記載なし
- 給紙方法:背面トレイ
- 印刷方式:インクジェット
- インクタイプ:独立型インクカートリッジ
- インク色数:5色
- 印刷コスト:カラー約13.4円、モノクロ約4.9円
キヤノンの「PIXUS iX6830」は、iOS・Android端末と接続すれば、プリンタードライバーなしで手軽に印刷が可能です。
また、顔料ブラックと染料インク4種の合計5色を搭載しており、封筒印刷の宛名はくっきりと、写真などは鮮明に印刷できます。
「PIXUS iX6830」は封筒印刷以外にも用途がある方におすすめのプリンターです。
多彩な封筒サイズに対応|キヤノン PIXUS XK110
- 本体価格:43,450円(税込)
- インク型番:XKI-N21/N20
- 対応用紙サイズ:洋形封筒4号/6号、長形封筒3号/4号、商用10号封筒、DL封筒
- 給紙容量:記載なし
- 給紙方法:背面トレイ、カセット(普通紙のみ)
- 印刷方式:インクジェット
- インクタイプ:独立型インクカートリッジ
- インク色数:5色
- 印刷コスト:カラー約4.1円、モノクロ約1.6円
キヤノンの「PIXUS XK110」は洋形封筒、長形封筒をはじめ、商用封筒やDL封筒といったさまざまな封筒サイズに対応しています。
仕事などでさまざまなサイズの封筒を印刷する方にとって、「PIXUS XK110」はまさに最適なプリンターです。
封筒印刷プリンターは用途にあうものがおすすめ!
プリンターによって対応している封筒のサイズや印刷方式、給紙方法はさまざまです。家庭用として使う、業務用として使うなど、ご自身の用途に適したプリンター選びましょう。
プリンターによっては互換インクに対応している機種もあり、印刷コストを安く抑えられます。
ベルカラーではさまざまなプリンターに対応した互換インクを揃えているため、ぜひ公式サイトをご覧ください。
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