写真や仕事の資料などにインクがにじんでしまった経験はありませんか?重要な印刷物であればあるほど、印刷品質が気になりますよね。
プリンターインクがにじむ原因として、インクだけでなくプリンターの印刷設定が考えられます。にじみを解消するには原因にあわせた対処法を行うことが大切です。
本記事では、プリンターインクがにじんでしまう原因と対処法を詳しく解説します。事前に把握しておき、きれいに印刷できるようになりましょう。
プリンターインクがにじむ原因
プリンターインクがにじむ原因は、インクの使用期限が切れている、ノズルにインクが詰まっているなどさまざまです。まずは下記6つから当てはまる原因を確認してみましょう。
印刷濃度が濃く設定されている
プリンターによっては印刷濃度の設定変更ができます。
印刷濃度を濃く設定すると暗くなり、薄く設定すると明るくなる仕組みです。
印刷濃度が濃すぎると、普通紙などの印刷用紙がインクを大量に吸収して波打つことがあり、にじみの原因となります。
用紙種類の設定が間違っている
プリンターにセットした印刷用紙と、プリンタードライバーで設定する「用紙種類」が間違っているとインクがにじんでしまいます。
プリンターはプリンタードライバーで設定された用紙の種類によって、使用するインクの量を変えているためです。
たとえば、プリンターに普通紙をセットした状態で、プリンタードライバーの用紙種類を光沢紙に設定すると、通常よりもインクが多く吐出されてしまうため注意しなければなりません。
印刷用紙の裏表を間違えてセットしている
専用紙の場合は印刷面にコーティングがされているため、裏表を間違えてプリンターにセットするとインクがにじんでしまいます。
たとえば光沢紙であれば、表面に光沢がある面に文章や画像が印刷されるようにトレイにセットする必要があります。
プリンターの機種によってトレイの種類や用紙をセットする向きは異なるためご注意ください。
印刷用紙に適したインクを使用していない
印刷用紙に適したインクを使用しないとインクがにじんでしまうことがあります。
印刷用紙には印刷用紙は染料用、顔料用などさまざま種類があり、インクとの相性に関係します。
また、印刷するデータと印刷用紙があっていないこともインクがにじんでしまう原因の1つです。
たとえば、画像のように文字よりも印刷面積が大きな印刷をする場合、普通紙に印刷するとにじみやすい傾向にあります。
ノズルにインクが詰まっている
ノズルにインクが詰まっていると、インクが正常に送られず印刷物がにじんでしまうケースがあります。
とくにプリンターの使用頻度が低い場合、インクは乾燥し固まりやすいため注意が必要です。
インクが目詰まりしてしまう原因について気になる方は「プリンターインクが目詰まりするのはなぜ?原因と解決策を詳しく解説」もあわせてご覧ください。
インクの使用期限が切れている
プリンターインクの使用期限が切れていると品質が落ち、印刷物がにじむ原因になります。
インクの使用期間の目安は未開封の場合は約2~3年、開封後の場合は約半年です。
インクの保存方法によっては、上記の使用期限の目安よりも早くインクの品質が落ちてしまうケースもあるため気を付けましょう。
インクの保存方法や使用期限について気になる方は「プリンターインクの正しい保存方法とは?保存期間についても解説」もあわせてご覧ください。
プリンターインクがにじむときの対処法
本章ではプリンターインクがにじんでしまう際の対処法を5つ紹介します。前章で説明した原因に沿って、適切な対処法をお試しください。原因が分からない場合は次の順序で実践してみましょう。
印刷設定を変更する
インクがにじんでしまう場合は、以下の2つの印刷設定を変更しましょう。
用紙種類
プリンターにセットした印刷用紙と、プリンタードライバーで設定する「用紙種類」が間違っている場合は一致させましょう。
「用紙種類」の設定はプリンタードライバーの「プリント設定」から変更できます。
印刷濃度
印刷濃度を濃く設定していてにじんでしまう場合は、標準設定に戻しましょう。
印刷濃度の設定手順はプリンターによって異なるため、取扱説明書に沿って設定を変更してください。
以下に一例として、キヤノンのプリンターの印刷濃度を変更する手順を解説します。
<印刷濃度の設定を変更する手順>
- プリンタードライバーの設定画面を開く
- [基本設定]のシートを開く
- [色/濃度]の中にある[マニュアル調整(M)]>[設定(T)…]を選択
- [マニュアル色調整]のダイアログボックスが表示されたら[濃度(S)]の設定値を変更
- 濃度の調整の完了後[OK]を選択
- 基本設定シートにある[OK]を選択すると印刷濃度の設定が変更される
手順4では濃度はスライドバーを右に設定するほど濃くなります。直接数値を入力して設定することも可能です。
印刷用紙を変える
正しく印刷設定をしても印刷物がにじんでしまう場合には、使用するインクに適した印刷用紙に変更してみてください。
顔料インクと染料インクにおすすめの印刷用紙は次の通りです。
顔料におすすめの用紙 | 染料におすすめの用紙 |
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まずはお使いのプリンターが染料と顔料、どちらのインクに対応しているかを確認し、インクに適した印刷用紙を使うようにしましょう。
ヘッドクリーニングを行う
ノズルの目詰まりによって印刷物がにじむ場合は、ヘッドクリーニングを行いましょう。乾燥し固まってしまったインクを溶かすことができ、インク目詰まりを解消につながります。
1回のヘッドクリーニングではインクの目詰まりを解消できないこともあります。しかし、何度も連続してヘッドクリーニングをしてしまうと、インクが大量に消費されるため注意しなければなりません。
正しいヘッドクリーニングのやり方にはついては「プリンターインクが目詰まりするのはなぜ?原因と解決策を詳しく解説」にて解説しています。
印刷用紙が正しくセットされているか確認する
専用紙のように片面に特殊なコーディングがされている印刷用紙を使用する際には、裏表を確認し正しくセットされているか確認しましょう。
印刷用紙のセット方法や向きなどはプリンターによって異なるため、お手持ちのプリンターの取扱説明書を参照してください。
取扱説明書をなくしてしまった場合は、プリンターメーカーの公式ホームページからも確認できます。
新しいインクをセットする
インクの使用期限が切れている、または上記の方法を試してもにじんでしまうのであれば新品のインクに交換しましょう。
とくにプリンターの使用頻度が低い場合は、インクの品質が落ちやすいため注意が必要です。
インクの交換時期については「プリンターインクの適切な交換時期を教えます!」の記事で詳しく解説しているため、あわせてご覧ください。
プリンターインクがにじむときは対処法を実践しよう!
プリンターインクがにじむ原因は、インクの使用期限や印刷設定などさまざまです。
まずはなぜにじんでしまっているのか原因をつきとめ、適切な対処法を実践しましょう。
インクの使用期限が切れていて新しいインクが必要な方は、ぜひベルカラーの互換インクをご検討ください。
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ベルカラーの互換インクの品質について詳しく知りたい方は「ベルカラーのインクのヒミツは超純水」もあわせてご覧ください。
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