インクカートリッジとトナーカートリッジの違いとは?選ぶポイントも解説

インクについて

一般的にインクカートリッジはインクジェットプリンターで、トナーカートリッジはレーザープリンターで使用されており、それぞれの特徴は異なります。

しかし、プリンターを購入する際にどちらを選べば良いのかわからないという方も多いのではないでしょうか?

本記事では、2つのカートリッジのメリットやデメリット、選ぶポイントを解説しています。それぞれの特徴を理解し、印刷の用途に合うものを選んでください。

インクカートリッジとは

インクカートリッジとは、主にインクジェットプリンターで使用されるカートリッジを指します。

<ベルカラーの互換インクカートリッジ(MUG-4CL対応)>

カートリッジ内には、着色剤や浸透剤、水などを成分とした液体インクが入っており、インクを用紙に吹きつけ、印刷する仕組みです。

インクは2種類あり、写真印刷向きの染料インク、文書印刷向きの顔料インクがあります。

染料と顔料の詳細は「染料と顔料の違いは?プリンターインクの選び方を徹底解説!」をご覧ください。

インクカートリッジを使うメリット

顔料インクと染料インクはそれぞれ異なる性質を持ち、トナーカートリッジと比べてさまざまな用途に活用できます。また、トナーカートリッジ対応プリンターに比べ、消費電力が低いこともメリットの一つです。

染料インクは発色が鮮明で光沢紙に印刷しても、光沢感を失うことなく仕上げられます。

顔料インクはさまざまな用紙にプリントでき、耐久性・耐光性に優れていることから長期間の保存が必要な書類にも対応が可能です。

インクカートリッジのデメリット

インクカートリッジのデメリットは、インクを用紙に吹きつけるインクヘッドと呼ばれる部分が左右に少しずつ動いて印刷するため、トナーカートリッジに比べると印刷に時間がかかることです。

また、インクカートリッジ内のインクの容量が少なく、交換する頻度が高くなる傾向にあります。

インクについているicチップにはインク残量を検知し、残り少ないことを知らせる機能があります。通知を確認したら、早めに替えのカートリッジを用意しておきましょう。

トナーカートリッジとは

トナーカートリッジとは、一般的にレーザープリンターで使用されるカートリッジを指します。

<ベルカラーの互換トナーカートリッジ(TN-291/296対応)>

カートリッジ内には、顔料やワックスを細かくした樹脂などの粉末が入っており、レーザープリンターによりこの粉末を高温で溶かし、用紙へ圧着させて印刷しています。

コピー以外にFAX、スキャンなどの機能がついた複合機もトナーカートリッジを使用している場合が多く、ビジネスシーンで多く使用されているのがレーザープリンターです。

トナーカートリッジを使うメリット

トナーカートリッジの大きなメリットは、印刷が速く一度に大量の書類印刷ができることです。レーザープリンターの中にあるドラムにトナーを吹きつけ、用紙に圧着させる仕組みにより、スピーディーな印刷を実現しています。

また、用紙を選ばず、水ににじみにくいため小さな文字でもはっきりと印刷できます。

トナーの容量は大きいため、カートリッジを頻繁に交換する必要がありません。

トナーカートリッジのデメリット

トナーカートリッジは、写真やイラストなど、さまざまな色を表現する印刷物にはあまり向いていません。インクカートリッジで印刷したものと比較すると、印刷品質が劣ってしまう傾向にあります。

また、トナーを高温で溶かすときに熱が必要となるため、電力を多く消費します。

コンパクトな機種もありますが、ビジネス用プリンターは大きく場所を取るものが多いので、購入する前にはスペースに余裕があるか確認しておきましょう。

インクとトナーの違いを表で解説

インクカートリッジとトナーカートリッジは印刷画質、印刷時間、導入コストなど異なる部分が多くあります。

インクカートリッジとトナーカートリッジの違いを、下記の表にしています。

インクカートリッジ、トナーカートリッジの特徴を比較!

  インクカートリッジ トナーカートリッジ
印刷画質 染料インク:写真など細かな色を再現する印刷向き

顔料インク:文書印刷などくっきりとした印刷向き

写真のような高画質の印刷は不可
印刷時間 トナーカートリッジに比べると劣るが、顔料インクは比較的速く印刷できる 高速で大量印刷が可能
導入コスト トナーカートリッジに比べ、初期コストは低い インクカートリッジに比べると本体が高い

インクカートリッジに比べると容量が大きいぶん、カートリッジの価格が高い

交換の頻度 トナーカートリッジに比べ容量が少ないため、交換の頻度は高い 容量が大きいため交換の頻度は低い
消費電力 トナーカートリッジに比べると消費電力は低い 高温でトナーを溶かすため、消費電力が高い
カートリッジの中身 液体

インクカートリッジ、トナーカートリッジは得意な部分がそれぞれ違います。どちらが良いか迷うときには、プリンターの使用目的を考えると、選択の目安となるでしょう。

インクカートリッジ、トナーカートリッジの印刷コストを比較!

インクカートリッジを使用するPIXUS TS8630とトナーカートリッジを使用するMF8570Cdwの印刷コストを比較しました。インクコストを比べた場合は、PIXUS TS8630のほうが安いですが、印刷スピードはMF8570Cdwのほうが速くなります。

結論として、印刷が少ない場合はインクジェットプリンター(インクカートリッジ)で十分ですが、一度に大量の書類を印刷することが多いときにはレーザープリンター(トナーカートリッジ)のほうが最適でしょう。

  インクコスト 印刷スピード(カラー) 印刷スピード(モノクロ)
PIXUS TS8630

(インクカートリッジ使用)

カラー約12.7円

※大容量カートリッジ使用時

約10枚/分 約15枚/分
MF8570Cdw

(トナーカートリッジ使用)

カラー約19.4円  約20枚/分 約20枚/分

印刷コストを抑えたい場合は、互換インクカートリッジ、互換トナーカートリッジの利用がおすすめです。

インクカートリッジとトナーカートリッジを選ぶポイント

インクカートリッジとトナーカートリッジ、どちらを選んだらよいのか迷う方もいらっしゃるでしょう。

印刷する頻度が低い場合はインクカートリッジが、印刷する頻度が高い場合はトナーカートリッジがおすすめです。

インクカートリッジがおすすめな場面

  • 写真やイラスト、年賀状などを高画質でプリントしたい場合

(高画質なプリントには、顔料インクよりも染料インクが向いています)

  • 印刷する頻度が高くない場合
  • 一度に印刷する量が少ない場合

インクを使用するインクジェットプリンターは、個人での利用や小規模なビジネスでの利用がおすすめです。印刷にかかる時間、コストを考えると大量に印刷をするビジネスシーンでの利用は難しいでしょう。

トナーカートリッジがおすすめな場面

  • 一度にたくさんの書類を印刷する場合
  • 印刷する頻度が高い場合
  • ビジネスで利用する場合

トナーカートリッジは大量に印刷をするビジネスや、多くの社員が使うなどの場合におすすめです。トナーカートリッジ搭載機器は、インクカートリッジ搭載機器に比べ、機器にかかる金額が大きいため個人での利用は向いていません。

インクカートリッジとトナーカートリッジは使う目的で選ぼう

インクカートリッジとトナーカートリッジは印刷画質やスピード、導入コストなどに違いがあります。

レーザープリンターにインクカートリッジは使えず、インクジェットプリンターでトナーカートリッジは使えません。プリンターを選ぶ前に使用目的から、どちらのカートリッジが適しているか確認しておきましょう。

印刷頻度が低く、印刷物を高画質に仕上げたい場合はインクカートリッジがよいでしょう。トナーカートリッジは高速でたくさんの書類を印刷できるため、ビジネスの場で重宝されています。

ベルカラーでは、さまざまな型番に対応した互換インクカートリッジ、互換トナーカートリッジをそろえています。印刷コストが気になる方はぜひ公式サイトをご覧ください。

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