トナーカートリッジには寿命がある?使用期限や正しい保管方法を解説

インクについて

「トナーカートリッジの寿命はいつまで?」と疑問に思ったことはありませんか。

トナーカートリッジの使用期限は製造後1年~2年半ほどで、開封状況によって異なることに注意が必要です。

本記事では未開封・開封済みのトナーカートリッジの寿命と、正しい保管方法を解説します。メーカー別に使用期限の確認方法も紹介していますので、気になる方は本記事を参考にしてください。

トナーカートリッジの寿命と使用期限

トナーカートリッジの寿命は、開封状況によって異なります。開封した場合、未開封時と比べると使用期限が半分ほどになるため注意しましょう。

使用期限が過ぎたトナーカートリッジは印刷品質が低下する、プリンターが故障するなどトラブルの原因になる可能性があります。

期限が過ぎたら使用はせずに、新しいトナーカートリッジに交換しましょう。

未開封トナーカートリッジの寿命は約2年半

トナーカートリッジが未開封の状態であれば、使用期限は一般的に製造から1~2年半です。ただし未開封であっても保管方法が悪いと、使用期限よりも早く劣化してしまう可能性があります。

使用期限が過ぎたトナーは品質が保証されず、プリンターが故障する原因にもなるため使用をお控えください。

インクをまとめ買いすると、結果的に使いきれない場合もあるでしょう。使用ペースを考え、使用期限を過ぎない量を購入することが大切です。

開封済みの場合、寿命は1年ほど

トナーカートリッジをプリンターへセットしているかに関わらず、開封済みのトナーカートリッジの寿命は半年から1年程度です。

開封済みのトナーは湿気を吸収して固まりやすく、プリンターの故障の原因になるため、定期的な使用がおすすめです。

プリンターを起動していればトナーが固まらないようにかき混ぜる機能が働き、固形化を防止できます。

トナーカートリッジ開封後はプリンターにセットして、早めに使い切るようにしましょう。

使用期限の確認方法

トナーカートリッジの使用期限は、トナーの箱や外装に書かれていることが一般的です。使用期限の記載方法はメーカーによって異なるため具体例を紹介します。

EPSON

EPSPNはトナーの箱の側面に、スタンプやラベルで製造年月日が書いてあることが多いです。製造年月日から、EPSON製のトナーの使用期限である2年6ヵ月を足すことで使用期限が分かります。

EPSON製の使用期限の記載方法は、主に以下の3種類です。

表記 製造年月日 使用期限
2023. 1.01 2023年1月1日 2025年7月1日
20200701 2020年7月1日 2023年1月1日
AAA1A4X10A 2014年10月10日 2017年4月10日

 

7桁か8桁の数字で表記は2年6ヵ月を足すだけで使用期限が容易に確認できます。

アルファベットでの記載は、下5桁の1文字目の数字が製造年の西暦の1の位、次が製造月、次の二桁が製造日になっています。

たとえば4X10Aであれば製造日は2014年10月10日です。製造月は1~9月まではそのままの数字ですが、10月はX、11月はY、12月はZで表記されています。

Canon

Canonはトナーの箱の側面に製造年月日が印字されることがほとんどです。ただし印字はスレなどによって薄くなると、見つけにくくなるためご注意ください。

記載されている製造年月日に、Canon製トナーの使用期限の2年半を足すことで使用期限が分かります。製品によって使用期限が異なるため、しっかりと確認しましょう。

Canon製の使用期限では、主に以下のような2種類で表記されていることが多いです。

表記 製造年月日 使用期限
2023-05-28S8 2023年5月28日 2025年11月28日
2011-07-19H1 2011年7月19日 2014年1月19日

 

たとえば2023-05-28Sは、10桁の数字とアルファベットを左から順に読んでいきます。製造期限は2023年5月28日、使用期限は2025年11月です。

brother

brotherはトナーの箱の側面にラベルが貼られていることが一般的です。EPSONなどと同様に製造年月日の記載があるため、メーカーの推奨期限を足すとトナーの寿命が分かります。

brotherのメーカー推奨使用期限は2年半ですが、製品によって若干異なります。以下はbrotherの製造年月日の記載方法です。

 

表記 製造年月日 使用期限
230101 2023年1月1日 2025年7月1日

 

6桁の数字で製造年月日が記載されています。最初の2桁は製造年を指し、残りの4桁は月と日付を表しています。

230101の場合、製造年月日は2023年1月1日、使用期限は2025年7月1日です。

NEC

NECは箱の側面に貼付してあるラベルやスタンプに、8桁か6桁の数字で製造年月日が書かれています。

NECが推奨している使用期限は、製造日から2年6ヶ月です。製造年月日にメーカー推奨の使用期限を足して確認しましょう。

NECでは「20230110」や「23.8.17」など、製造年月日がシンプルに記載されています。

OKI

OKIはこれまで紹介した他のメーカーと異なり、製造年月日が一目で分かるように記されていないことがあります。

そのため、トナーの箱の色やバーコード下の数字で判断します。白い外箱は2023年から9年以上前に製造された古い商品のため、ほとんどの場合が使用期限切れです。

茶色の外箱の場合は2023年から9年以内に製造されており、比較的新しいトナーだと判断できます。

また、ラベルシールのバーコードの下に「13桁以上の英数字+4桁の数字」が記載されている場合は、英数字の下6桁目から製造年月日を読み取れます。

たとえば「94」と記載されている場合、9が西暦表記の製造年の一部、4が製造月なので、製造年月日は2019年4月です。

箱の色やバーコードを確認しても製造年月日が不明なときには、OKIに問い合わせましょう。

トナーカートリッジの正しい保管方法

メーカーを問わず、トナーカートリッジは保管するときに3つの注意点があります。

正しい保管方法を把握しておきましょう。

水平にして保管し衝撃を与えない

安定した場所で水平に保管し、衝撃を与えないことが大切です。傾いた場所での保管や、カートリッジ本体をぶつけるなどして強い衝撃が加わると、内部で片寄りが起きます。

トナーが偏ってしまうと、印字不良が起きる可能性やプリンターが故障する原因にもなります。縦に立てることや、頻繁に出し入れを行う引き出しなどでの保管は避けるましょう。

高温多湿や直射日光を避ける

高温多湿な場所や直射日光が当たる場所での保管は避けましょう。精密機械であるトナーは高温多湿に弱いため、湿度が高い環境や直射日光が当たるとトナーの劣化が進んでしまいます。

また、温度差が激しい場所への移動で急激な温度変化が起き、内部で結露が発生する可能性があります。

結露の水滴で内部のトナーが凝固すると、印刷品質に悪影響を及ぼすため注意が必要です。

湿度35~85%、温度0℃~35℃を維持できる環境であれば、トナーカートリッジの質を保てます。

直射日光を避け、できるだけ暗室で湿度の低い環境で保管してください。床面は湿度が高いので、直接床上に置いての保管はやめましょう。

磁気に弱い製品からは離して保管する

トナーカートリッジは磁気製品のため、ハードディスクなど磁気の影響を受けやすい製品の近くには置かないようにしましょう。

影響を受けた場合、内部のデータの損失や故障する可能性もあります。スマホやパソコンなどからも離して、磁気の影響を受けないよう保管することが大切です。

使用済みトナーカートリッジの処分方法

トナーは引火性があるため、一般ごみとして廃棄できません。有料になる場合もありますが、決められた方法で処分しなければなりません。

使用済みのトナーを処分する方法は、大きく分けて3つあります。

使用済みトナーの回収ボックスに入れる

大型の家電量販店などにトナーカートリッジを回収する「リサイクルボックス」が設置されているケースがあります。

店舗に持参するだけで無料処分できるため、とても手軽です。近所にリサイクルボックスをおいている店舗があれば、買い物ついでなどに持って行くとよいでしょう。

メーカーに連絡し、回収してもらう

使用済みトナーカートリッジは、各メーカーで回収を行っていることがあります。

多くの場合、使い終えた後にメーカーへ連絡し、送付されてきた回収箱のカートリッジを入れて返送します。

メーカーによる回収は確実にトナーカートリッジを処分できるためおすすめです。Web上で簡単に回収の申し込みができる会社もあるため、事前に公式サイトで確認しましょう。

リース契約しているプリンターのトナーは、リース会社へ連絡すると回収に来てくれます。

産業廃棄物として処分してもらう

産業廃棄物業者に産業廃棄物として処分を依頼することも手段のひとつです。

トナーには可燃性の物質が含まれており、粉塵爆発を起こす危険性があるため、一般ごみではなく産業廃棄物として処分しなければなりません。

ただしトナーは危険性があることから、産業廃棄物業者であっても処理を断られる、費用がかかるといった可能性もあります。

トナーの回収を受け付けているか、事前に確認してから依頼しましょう。

トナーカートリッジは寿命に注意しよう

トナーカートリッジの寿命は、未開封の状態で製造後から約1~2年半、開封済みの場合は約1年といわれています。印刷の品質が低下したり、プリンターが故障したりといった不具合の原因となることもあるため、期限が過ぎたものは使用を避けましょう。

精密機器であるトナーは、保管方法にも注意が必要です。高温多湿や直射日光を避け、水平にして保管してください。

また、ベルカラー製のトナーカートリッジは、購入してから3年間は交換返金保証の対象です。

万が一初期不良などに遭遇した場合でも、保証期間内であれば新品の商品へ交換できるため、安心してご利用いただけます。

ベルカラーではさまざまなトナーカートリッジを取り扱っているため、ぜひ一度公式サイトをご覧ください。

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