近年、ブラザーのインクジェットプリンター用のインクは値上げされています。インクの具体的な値上げ率や、値上げの理由を知りたい方もいるでしょう。
本記事では、ブラザーインクの値上げの背景や価格の改定率など、最新の値上げ情報を解説します。インクを安い値段で購入する方法もご紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。
ブラザー用純正インクの値上げ情報
ブラザーは、自社で製造している純正インクを2022年7月に値上げしました。値上げの背景や対象型番、値上げ率について詳細を確認していきましょう。
値上げの背景はコストの高騰
ブラザーによると、純正インクの値上げの背景には「コストの高騰」があるとされています。
ブラザーでは、昨今の物流費および部材費の高騰に対し、生産性の向上などのコスト低減策を実施してまいりました。しかし、企業努力による対応だけでは価格を維持することが困難な状況にいたっております。
キヤノンやエプソンなど、他のプリンターメーカーでも純正インクの値上げは相次いでいます。純正インクは今後も値上げの可能性があるでしょう。
キヤノン純正インクの値上げ情報については、こちらの記事でご紹介しています。
一部型番で約5〜15%の値上げ
2022年7月に値上げされたブラザーの純正インクは16型番・76品目で、価格の改定率は約5~15%です。
値上げ対象は2021年頃までに発売された型番で、それ以降に発売された型番はあらかじめコスト高騰を考慮した価格設定になっていると推測されます。
▼2022年7月の値上げ対象インク型番
LC12/LC17/LC110/LC111/LC113/LC115/LC117/LC119/LC211/LC21E/LC3111/LC3117/LC3119/LC3133/LC3135/LC411
▼改定率
約5~15%
参考:ブラザー「一部消耗品の出荷価格および希望小売価格改定について>対象型番一覧」
ブラザーインクをより安い価格で購入する方法
値上げ対策として、ブラザーのインクをお得に購入する方法を3つご紹介します。
必要なインク型番の商品が見つかれば、いずれの方法もインク代を抑えられます。ぜひ探してみてください。
アウトレット商品
ブラザーの純正インクの中には、「箱や取扱説明書がない」「袋が破れている」「型落ちしている」などの理由で安く販売されているアウトレット品が存在します。カートリッジ本体は使用できるため、包装などが気にならない方におすすめの購入方法です。
アウトレット品は、ブラザーの公式オンラインストアで扱っています。インク型番で検索して、アウトレット品が存在する場合は「アウトレット」と書かれた商品が検索結果に表示されます。在庫切れの場合も多いので、定期的に自分の必要な型番で検索してみるとよいでしょう。
なお、箱がない商品はまれに傷があり、推奨使用期限が不明な場合があります。使用するときはご注意ください。
フリマアプリで探す
フリマアプリやオークションサイトで、ブラザー純正インクが安い値段で出品されていることがあります。必要な型番が必ずあるとは限りませんが、運よく見つかればお得に入手できる方法です。
ただし、フリマアプリなどは個人が出品している場合が多いため、商品の状態や使用期限、価格が適正かどうかは購入前にしっかり確認するようにしましょう。
互換インクを選ぶ
プリンターメーカーが製造している純正インクに対して、その他のメーカーが製造しているインクが「互換インク」です。純正品と比べて値段が安く、インク代を大きく抑えられます。
互換インクの品質は純正品と比較するとどうしても劣りますが、こだわって開発しているメーカーの商品の中にはほぼ同等品質のものもあります。ホームページや購入者のレビューを事前に確認して、品質のよい商品を選びましょう。
互換インクについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
ブラザー向け互換インクの種類と純正インクとの価格比較
インク代のコストを抑えるには、純正品よりも商品の種類が多く価格の安い互換インクを検討しましょう。互換インクにはどのような商品があるのか、純正品と比較して価格がどの程度違うのか、の2点について解説します。
ブラザー互換インクは主に2種類
ブラザー用の互換インクは、大きく分けて2種類あります。
- 互換インクカートリッジ
- 詰め替えインク
それぞれ特徴が異なるので、以下の解説を参考にご自身の用途に適した商品を選んでください。
互換インクカートリッジ
<ベルカラーの互換インクカートリッジ(LC3139)>
互換インクカートリッジは、純正品に置き換えて使用できる商品です。
あらかじめインクが補充されていて、使い切ったタイミングで新しい互換インクカートリッジと交換します。インク切れとなった互換インクカートリッジは繰り返しの使用はできません。
詰め替えインク
<ベルカラーの詰め替えインク(LC3111/3117/3119/3129)>
詰め替え用のインクが入ったボトルタイプの商品です。詰め替え用カートリッジや使用済み純正カートリッジに、自分でインクを補充して使用します。
カートリッジを繰り返し使用※しますが、インク残量の情報をリセットするために別途「ICチップリセッター」または「自動リセットチップ」が必要です。ブラザーの使用済み純正カートリッジに詰め替える場合は、注射器を使用します。
※使用済み純正カートリッジへ詰め替える場合、詰め替え回数に限度があります
詰め替えインクは詰め替えやICチップリセットの作業が必要ですが、大量印刷する場合はコストパフォーマンスがよい商品です。
こちらの記事で、詰め替えインクについて詳しく解説しています。
ICチップリセットについては、こちらの記事をご参照ください。
ブラザー純正インクと互換インクの価格比較
ブラザーの純正インクから3つの型番をピックアップし、純正品とベルカラーの互換インクの価格を比較しました。
結論、いずれも互換インクが安く、最大で価格が約4分の1になる商品もありました。このことから、互換インクは価格を抑える効果が大きいことが分かります。
▼ブラザー 純正インクと互換インクの価格比較
インク型番 | 純正インク | ベルカラーの互換インク |
LC411 | 4,345円(4色セット) | 2,980円(4色セット) |
LC414 | 9,130円(単色×4) | 4,980円(4色セット) |
LC3139 | 19,855円(4色セット/WEB限定商品) | 5,250円(4色セット) |
※2024年3月現在
※価格は税込
インク代を抑えるなら互換インクがおすすめ
ブラザーの純正インクはコストの高騰を背景に、2022年7月に約5〜15%ほど値上げされました。純正インクを安く買うなら、アウトレット品やフリマアプリの活用という手段があります。しかし、在庫切れが多かったり、個人間でのやり取りが必要だったりする点がデメリットといえるでしょう。
互換インクは対応商品が豊富で、コスト削減にもつながるのでおすすめです。ベルカラーではブラザー用の互換インクを多数そろえているので、ぜひご覧ください。
\ ベルカラーは互換インクの専門店です/