インクはプリンター使用時に欠かせない消耗品です。しかし、プリンターインクは高価なため、印刷枚数や印刷コストが気になることもあるでしょう。
本記事では、主要メーカーであるキヤノン・エプソン・ブラザーの家庭用インクジェットプリンターを例に、メーカー別の印刷可能枚数やインクカートリッジの容量と印刷コストの比較結果を解説します。
プリンターインクの印刷可能枚数
キヤノン・エプソン・ブラザー各メーカーから家庭用インクジェットプリンターを一台ずつ選出し、A4普通紙でのブラック/カラーそれぞれの印刷可能枚数をまとめました。
今回の調査では、各メーカーが公表している情報を元にしています。
インクカートリッジ1本あたりの印刷可能枚数の平均値は以下の結果となりました。
- ブラック:約580枚
- カラー:約321枚
製品によって数値は異なるため目安としてご参照ください。
調査結果の詳細を見ていきましょう。
【メーカー別】インクカートリッジ1本あたりの印刷可能枚数
インクカートリッジ1本あたりの、A4普通紙を使用したブラック/カラー印刷可能枚数をメーカー別にまとめました。
▼メーカー別 A4普通紙の印刷可能枚数一覧
製品 | 対応インク型番 | 印刷可能枚数 (顔料ブラック) |
印刷可能枚数 (染料カラー) |
キヤノン PIXUS TS8530 |
BCI-331/330
(大容量あり) |
約400枚
(大容量:約600枚) |
約475枚 ※M(マゼンタ)の場合(大容量:約758枚) |
エプソン カラリオ EW-052A |
MUG(マグカップ) | 約860枚 | 約114枚 |
ブラザー プリビオ DCP-J926N-B/W |
LC411 | 約375枚 | 約500枚 |
※プリンター購入時のプリセットではなく、2回目以降のカートリッジで算出
※メーカーによって算出方法は異なります
※数値はあくまで目安です。印刷物の内容によって可能枚数は変わります
印刷可能枚数の数値が比較的近いキヤノンとブラザーに対して、エプソンは他2社と大幅に差があります。さらにエプソンは、ブラックとカラーでも数値に開きがある点が特徴的です。
プリンターを選ぶときは、ご自身の用途を考慮して印刷可能枚数も参考にするとよいでしょう。
参考:通算の印刷枚数が確認できる機種あり
これまで何枚印刷したのかを知りたい場合、各プリンターで通算の印刷枚数を確認できる機種があります。
カートリッジを交換する度に確認を行えば、インクカートリッジ1本でおおよそ何枚印刷できたのか把握できます。気になる方は実施してみましょう。
以下で各メーカーの確認方法について参考リンクをご紹介しています。ただし、機種によって確認方法は異なりますので、詳細は各プリンターの取扱説明書をご確認ください。
▼キヤノン(TS8530の場合)
▼エプソン
▼ブラザー(DCP-J926N-B/Wの場合)
インク容量と印刷コストを検証
インクカートリッジの容量・価格をもとに、インク1mlあたりの印刷コストを検証します。
純正インクカートリッジは大容量サイズが用意されている場合があるため、標準サイズと大容量サイズの比較も行います。
コストだけなら標準は大容量より若干お得
前項で取り上げたキヤノン・ PIXUS TS8530の純正インクカートリッジである「BCI-331/330」を例に見ていきましょう。
インク容量と価格の相関は以下のとおりです。
▼Canon ・TS8530対応純正インク「BCI-331/330」容量と価格の関係
インクサイズ | インク型番 | 1mlあたりのコスト | 容量 | 価格 |
標準 | BCI-330(顔料ブラック) | 約81円 | 約18.5ml | 1,500円 |
BCI-331(染料カラー) | 約168円 | 約8.2ml | 1,380円 | |
大容量 | BCI-330XL(顔料ブラック | 約90円 | 約25.7ml | 2,310円 |
BCI-331XL(染料カラー) | 約189円 | 約11.6ml | 2,190円 |
※2023年10月現在
大容量サイズは標準の約1.4倍のインクが入っていることがわかります。
1mlあたりのコストで比較すると、大容量サイズより標準が若干お得という結果でした。
ただし差は最大で20円程度で、プリンターの使用頻度が高い人は大容量を使うと交換の手間を軽減できるメリットがあります。その点も考慮してインクサイズを選択するとよいでしょう。
印刷枚数とコストが気になるなら互換インクがおすすめ
プリンターインクの印刷枚数やコストが気になる方には「互換インク」がおすすめです。
互換インクとは“プリンターメーカー以外の会社が製造するインク”で、純正インクと互換性がある商品です。
対応するプリンターによってはカートリッジタイプの他、インクのみを詰め替えるボトルタイプが存在します。
互換インクの最大の魅力は価格の安さで、純正品の約1/2〜1/3のコストで入手可能です。
キヤノン・BCI-331/330の6色セットに対応した、純正インクと互換インクの価格は以下のとおりです。
▼Canon「BCI-331/330」価格一覧
商品 | 価格 |
純正6色マルチパック(標準) | 8,140円 |
純正XL 6色単品の合計(大容量) | 13,260円 |
ベルカラー 互換インク6色セット(大容量) | 4,250円 |
※2023年10月現在
ベルカラーの互換インクセットは大容量サイズのみを取り扱っています。そのため、純正の標準サイズ6色セットと、純正の大容量サイズの単色を6点合計した価格を比較しました。
互換インクは大容量にもかかわらず、純正の標準サイズ6色セットの半額程度で入手できることがわかります。
インク代を抑えることは、結果的に印刷にかかるコストを抑えることにつながります。
印刷枚数1枚あたりのコストを抑えるなら互換インクも検討を
プリンターインクのカートリッジ1本あたりの印刷可能枚数は、メーカーやインクの色、印刷物の内容によって異なります。
印刷可能枚数や印刷コストが気になる場合は、コストパフォーマンスがよく価格面のメリットが大きい互換インクも選択肢の一つとしてご検討ください。
ベルカラーでは主要プリンターメーカーに対応した互換インクを多数ご用意しています。プリンターもしくは純正インクの型番がわかれば対応する互換インクを検索できますので、ぜひベルカラー公式サイトをご活用ください。
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